妻中便り

Chiang Mai Study Tour #2: Think globally, act locally (2/2)

Sao-hin YMCAでのランチの後、お世話になったお礼にプレゼントを差し上げて、

恒例の記念写真を撮影し、我々は次の目的地へと向かいました。

 

 

本日の午後の目的地は、今回の学校間交流相手の一つ、

Natasin Dramatic Art College Chiangmaiです。

北タイの伝統芸能を中心にアートの学科が設置されている、日本でいう高専のような学校です。

 

今日はこちらで、授業に実際に参加させていただきます。

生徒たちは希望に応じて、

音楽の授業に参加する生徒とダンスの授業に参加する生徒にあらかじめ分けられていました。

 

ダンスの授業に参加する生徒は現地の生徒と同じ体操着を借りて着替えて授業に参加します。

着替えも現地の生徒が手伝ってくれます。

 

 

ダンスの授業はまず、芸術の神様に対する挨拶から始まります。

挨拶の作法も独特のものです。

 

 

今日生徒たちが教えていただいたのは、

北タイに伝わる盆踊りのようなダンスです。

ゆったりとした動きですが、それゆえに誤魔化しが効きにくく、

指先にまで神経を使う必要があって見た目以上に大変そうです。

 

 

本校生徒一人につき現地の生徒一人以上が付き、

マンツーマン以上の濃密な個別指導を行ってくれます。

ちょっと気になる生徒は先生が指導して下さることも。

 

 

ブレイクタイムになると、待ってましたとばかりにお喋りの時間が始まります。

タイの生徒たちが輪を作ってくれて、そこに本校生徒を招き入れてくれます。

お互いの言葉を教えあったり、自己紹介をしたり、

あるいは何を話しているのかわかりませんが明るい笑い声を響かせたり、

とても自然な雰囲気で異文化コミュニケーションの空間が構築されています。

 

 

そのような雰囲気は音楽チームも同じでした。

生徒それぞれに現地生徒が付いてくれて、

北タイの民族楽器を丁寧に指導してくれます。

その合間には楽しそうに何か会話を展開させています。

 

 

そんな楽しそうな雰囲気につられて、

本校校長も音楽教師の血が騒いだようで、果敢に演奏に挑戦していました。

教えてくれるのはもちろん現地の生徒です。

そこでは英語でもタイ語でも日本語でもなく、

「ドレミ」から始まる「音楽」が共通言語として確かに機能していました。

 

 

ここNatasin Collegeの生徒たちもまた、

北タイの伝統芸能という極々localな文化の継承の担い手でありながら、

民族的文化の多様性の保持・保全というglobalな視点からも重要な活動に参加しています。

ここもまた、localとglobalという矛盾するようで地続きな領域が重なるポイントなんです。

 

今日はこれから、ここNatasinで夕食を食べながらの伝統芸能ディナーショーを楽しみますが、

そこで生徒たちは今日授業で学んだ音楽、ダンスの発表も行います。

 

その様子はまた明日お伝えします。

 

 

 

 

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