Chiang Mai Study Tour #4: How to solve social problems (1/2)
Today is the day of studying social problems. There are many social problems in Thailand as well as in Japan, such as child abuse, street children, sex industry, and so on. Some people in Thailand actively struggle with them, and we listen to those people and know how to solve, or how to TRY to solve, them.
昨日まで生徒達は学校間交流を通じてタイ、チェンマイの文化について学んできましたが、
今日は少し流れを変えて、タイの社会問題について学びます。
社会の発展に従って、日本でもそうであるように、タイにおいても様々な社会問題が生じています。
そしてそうした社会問題は実のところ、昨日まで触れてきたタイの文化の背景に常にあったものです。
まずその問題を知ること、それがそこにあることに気付くこと。そして問題意識を持って生活すること。
その上で、その問題と正面から向き合っている人々の話を聞くこと。
その取り組みについて知ること。
自分自身がそれを解決するのは非常に難しいことですが、
その解決に向けた流れの中に加わることはできますし、
その流れが大きくなることが問題解決のための大切な条件となります。
今日はそのための学びの日です。
まずはYMCAのmeeting roomにて、
Gabfai theater groupというパフォーマンス・アート団体の方からお話を伺いました。
こちらの団体は演劇を通して様々な社会問題に関する啓発活動を行っている方々です。
タイにおける社会問題への気づきに関するお話、それをどう解決に導けるかというお話の後、
少し疲れてきたところで体を動かすアクティビティを行い、
最後にこちらの団体の活動についての御紹介を頂きました。
次に車で少し移動して、今回通訳として同行していただいている出羽明子さんが所属する、
アーサー・パットナー・デック財団ドロップイン・センターを訪問しました。
こちらの団体はストリート・チルドレンの保護と彼らに対する啓発活動を主に行っており、
今回は本校生徒たちに、タイのストリートで起こっている様々な問題についてお話して下さいました。
ストリート・チルドレンの問題に切り込むということは、
必然的に、児童買春、人身売買、違法薬物、性感染症といったタイ社会の暗部に触れることを意味します。
またそれは同時に、我々の社会の暗部をもその背景に見てしまうことになります。
需要があるから供給があり、その需要、つまり顧客は日本含め諸外国に存在するからです。
この問題は中学生にとってはもちろん、高校生にとってもあまりにヘビーなものかもしれません。
ただ、見たくない、見せたくないと思ったところでそこに問題があることは変わりません。
それがたとえ過酷すぎる現実だとしても、生徒たちにはそれを知った上でこのタイの文化に触れて欲しいし、
また今後はそうした本当の「闇」がそこにあるということを認識しながら生活して欲しい、
問題意識の引き出しを増やして欲しい、
そういった思いを我々は持っています。
出羽さんからのレクチャーの後は、センターにいる子供達と一緒にアクティビティを行い、
そちらを後にしました。