Chiang Mai field work ⑭
昨日お届けできなかったDOITUNGプロジェクトについて少しご紹介します。
これは、かつて麻薬栽培によってしか現金収入に頼る道がなく、また、森林の伐採等で
疲弊したタイ北部地域をなんとか立て直そうと奮闘したタイ王室によるプロジェクトです。
麻薬の代わりにコーヒー栽培を、森林伐採をするのではなく森林の保全を、というふうに
自然の生態系を残すかたちで地域の持続的発展をはかります。
陶器作りや紙すきなど、地産地消にこだわって全て地元の資源を使っています。
このプロジェクトによって新しい雇用が生まれ、地域への経済的な還元が実現しています。
アカ族の村を訪問し、地域の持続的発展というテーマを考えていく上で、生徒たちの目に
このプロジェクトは刺激的に映ったことでしょう。
また、日本の都市・農村間における課題を検討する上でも、大いに参考になる事例だと
思います。今回の訪問、単に見て、刺激を受けて終わり、というのではなく、得てきたことを
様々な場面で知識として活用できるようになってほしいと願ってやみません。
これこそ、まさに現場で行うアクティブラーニングです。