妻中生から受験生へYELL⑦
一所懸命に「今」を生き、未来に向かって手を伸ばす。
そのとき、自分の足もとに、誰かの歩いた足跡が残されていることに気付ける瞬間が
あるでしょうか。そんな余裕は持てない、それが本音だと思います。
めまぐるしく過ぎていく思春期の日々。
前へ、先へと急ぐ足もとが、何に支えられているのかを知ることもまた、豊かな心を
育ててくれるのだ、と気づく場所が大妻中野にはあるのです。
校舎の4階、明るい日差しがふりそそぐ生徒ラウンジの近くにある「チューター室」。
ここに、「今」を頑張る妻中生たちを待っている人がいます。
大妻中野のセーラー服を着て、ブレザーを着て6年間を大妻中野の空気に触れて過ごし、
晴れて希望の大学に進学した妻中生たち。
「卒業しても母校の役に立ちたい!」「後輩のために何かしたい!」嬉しい言葉で
後輩たちのサポートをかって出てくれたのが、卒業生チューターです。
苦手な科目のプリントを握りしめて…志望校の赤本を抱えて…在校生たちがこの部屋を
訪れる理由はさまざまですが、どの顔も憧れに満ちた期待を浮かべています。
めまぐるしくあたらしいものが取り入れられる大妻中野の毎日。
その足もとは「伝統」や「歴史」にしっかりと支えているのでした。
「卒業したらわたしもチューターになれるかな?」「だったらまず、大学に合格しないとね」
そんな言葉が聞こえてくると、次の年もチューター室は盛況だろうな、という嬉しい予想で
つい、ほほ笑んでしまいます。
大妻中野の6年を味わいつくした先輩たちから、慈愛に満ちたエールをどうぞ!