妻中便り

第57回東京都高等学校吹奏楽コンクール大会【吹奏楽部】

小学校の時、「合唱団に入っていました!」とか、「ダンスを習っていました!」とか、

「テニススクールに通っていました!」とかいう生徒は少なくありません。

でも、「吹奏楽をやっていました!」という声を聴くのは,、本当にまれなこと。

中学校に入学して、初めて吹奏楽に興味を持ち、慣れない楽器にこわごわ触れ、

だんだん経験を積んでいく、というのが大抵の吹奏楽経験者がたどる道でしょう。

 

大妻中野でも、中学1年生で入部する生徒のほとんどが初心者です。

ドキドキしながら入部し、担当の楽器が決まったところが出発地点。

そこから広がる「吹奏楽」の世界へと、波乱に満ちた旅がスタートします。

 

8月10日(木)に開催された、第57回東京都高等学校吹奏楽コンクール大会。

BⅡ組に出場した妻中吹奏楽部が演奏したのは『交響詩曲 西遊記』という楽曲です。

『西遊記』は言わずと知れた中国文学の名作。主人公・孫悟空が数多の冒険を経て、

目指す天竺へとたどりつくまでを描く、壮大なアドベンチャーファンタジー。

でも、作曲者の福島弘和さんはこの曲を、天竺についてめでたしめでたし!で終わる

曲にはしない、旅はいつまでも、終わりなく続くのだから…という気持ちを込めて作曲

なさったそうです。

 

見事、BⅡ組銀賞をいただいた部員たち。

でも、これが吹奏楽と向き合う旅の最終目的地ではありません。

この先に、もっと高度なテクニックがあり、美しいハーモニーがあり、心にせまる感動が

あることでしょう。音楽は生涯をともにすることが出来る、幸せな旅の仲間です。

吹奏楽の旅路、行く手にはまず、文化祭のステージが待っています。

青春真っ只中の悟空たち。金斗雲はどこまでも高く、遥かに天を駆けることでしょう。

 

 

 

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