妻中便り

St. Andrew’s Seminar 2018 #10: Wanna go back or not?

Today is another sunny day.  We have only two days left.  Students have got used to the life here.  Some students are looking forward to going back to Japan and talking with their families and friends, but others want to stay here longer, or maybe forever.  Yesterday a student told me, "I don't want to go back.  Of course I miss my family, so I want them to come here and live with me here."  That's how she honestly feels, I think.  Anyway this journey will be over soon.  The important thing is to make the most of the time with their host families and buddy students.  And if they really want to come back, they should work hard and apply for the term study.

As for yesterday, it was Wednesday, Zumba day.  They were dancing hard and sweating so much, again.

 

このプログラムも残すところ今日を含めてあと2日間です。

今日はlunch timeにfarewell ceremonyがあります。

明日がfete(school festival)なので短時間での略式挙行となりますが、

それもこれも、feteに参加する得難い経験を優先した結果です。

生徒にとってはこれはこれで素晴らしい体験になるはずです。

 

昨日はまず昼食時にSACCの有志バレーボールチームとの交流がありました。

これは学校が用意したプログラム外で、

体育教員のMr. Hoffmeisterから熱心にお誘い頂いた結果実現したものです。

食事を終えた生徒からコートに集まりますが、最初は人が少なく、

バディの生徒が助っ人参加してくれました。

 

 

SACC側は有志と言ってもそれほどきっちりトレーニングを積んでいるわけではなく、

下手からのサーブ、スパイクはできない、そんなほのぼのバレーボールでしたが、

慣れない環境で戸惑っていたためか、本校生徒たちはボールが飛んで来てもほとんど動けませんでした。

 

なかなか試合にならないので、集まって来た残りの生徒たち全員がコートに入るよう指示されました。

 

 

もはやバレーボールとは異なる競技のようになりましたが、

ただもちろん試合の勝ち負けや競技での成功・失敗は問題ではありません。

昼休みに現地校生徒とスポーツを通じて交流ができたこと、

その風景の一部になれたこと、そこに価値があります。

 

それにしてももう少しスポーツを楽しむ心を持てたらいいのに、とも思いましたが、

ただこれは本校生徒の問題というより、生涯スポーツなども含めた国全体の問題にも繋がります。

競技スポーツを楽しみながらそれに親しむこと、そしてルールや最低限の動き方を知ること、

そしてなるべく多くのスポーツを学ぶ機会を設けること、それは日本のスポーツ教育の課題です。

上手い人、得意な人が究極的にはプロを目指して突き詰めて行っていくだけではなく、

本来楽しいものを楽しめるような形作りの必要性を感じた昼休みでした。

 

水曜日はZumbaの日、なのかどうかはわかりませんが、

この日も午後は先週に続きZumba lessonでした。

生徒たちは相変わらずの激しい運動量に文字通り汗を流していました。

今回は前回より多くのSACC生徒が授業に参加していましたが、

彼女たちのとんでもないエネルギーと自己表現力に圧倒された時間でもありました。

 

 

「踊る阿呆に見る阿呆」という言葉もありますが、

どうせやるなら思いっきり楽しもう、

そしてダンスエクササイズであっても必ずしも形通りに動くばかりではなく、

様々な形で自分らしく動いてもいいんだ、

そんなメッセージをまさに体現するような彼女たちの振る舞いに、

ダンスってこういうものなんだな、と今更ながら気付かされた思いがしました。

 

 

ただその中でも一際目立っていた生徒が興奮の絶頂で

"Yeah!! This is Australian culture!!"

と叫んでいましたが、

ここまでくると文化というよりもどちらかと言えば個性の問題ですよね。

 

ダンスエクササイズの後、帰宅の前に、翌日以降の動きに関して少しだけミーティングをしました。

そこで「残すところあと二日間になりましたね」と言ったところ、

多くの生徒が「嫌だ」「帰りたくない」と言い出しました。

もちろんこうした言葉が出ることは現在の生活を楽しんでいる証であり、

我々からしても嬉しい言葉であります。

 

この二週間留学は留学としてはごく短期間のものです。

二週間でできることは限られているし、語学的な効果もそれほどは見込めません。

なので大切なことは、これをきっかけにできるかどうか、

つまりこの後どうするかということなんです。

自分の語学力に自信を持てたならその自信を持ってさらに磨けばいいし、

挫折感やフラストレーションを感じたなら改善に向けて努力すればいい。

文化や環境に憧れを持ったなら再び来るために必要な努力をすればいい。

生徒たちには敢えてこのタイミングで伝えましたが、

帰りたくない、ずっといたいと思うなら、まずは高1生にはターム留学があります。

その選考に向けて、二学期以降、努力を重ねて下さい。

あるいは大学入学後の留学だってあるし、こちらの大学に進学する手もあります。

 

まだ高校1、2年生、未来は真っ白で道無き道であり、

その道は自由に作り出していくことができるはずです。

これから始まる一本の道のスタート地点になること、それがこの留学プログラムの最大の目的です。

 

今日はceremonyの後、午後はMrs. StephenのIndigenous artの授業です。

 

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