妻中便り

ことばの距離を「心」が結ぶ(帰国新入生保護者会)

日本より、長く暮らした国の方が好き!

日本語より、英語や中国語、ハングル語の方が話しやすいし、親しみ深い!

4月から日本の女子校で勉強するんだ、と分かってはいても、日本の言語を、

文化を、思い切り肯定的に受けとめきってはいない子どものイライラ。

日本で生活してきたものの、率先して英語を学ばせ、英語力を強みにした

つもりだけれど、これって、得なのかな?どうなのかな?不安が募ってくる

家族のモヤモヤ。

「ウチだけじゃない。ウチの子だけじゃない。悩みすぎ、心配しすぎじゃない。」

異文化とたくさん触れた経験があるからこそ、抱えてしまう気持ちの数々を

共有し、「仲間」の存在を感じることで、安心して入学していただくのが、

新入帰国生保護者会の目的です。毎年のことですが、言えないまま家族の

心につかえていた何かが、輪になってお互いの顔を見ながら服部先生の

楽しい体験談や言語学習のお話、小木曽先生の子育てに関するお話を

聴き、これまでの経験を語り合う中で、ゆっくりほどけていく空気は、見ている

だけでも心があたたかくなります。

ことばでは追いつけなかったところに、心が届くのは、仲間の存在あってこそ。

4月から、さらに強い絆で結ばれるよい仲間になっていって欲しいと願います。

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