妻中便り

立命館宇治 第3回全国高校生サミット FOCUS 2020 へのチャレンジ

立命館宇治中学校・高等学校がホストになって行われた「第3回全国高校生SRサミット– Forum Of Creating Unified Societies – FOCUS 2020」に本校から高校2年生の2つのプロジェクト、合計7名の生徒が参加し、そのメイン・ワークショップ、ディスカッション、プレゼンテーション、交流会が、11月14日(土)、15日(日)の2日間にわたって、オンラインで実施されました。

この高校生サミット FOCUS 2020の目的は、全国の高校生と海外の高校生、そして、日本に留学中の国際学生(大学)や社会人のメンターの方々が、 SDGs に関わる各校のプロジェクトの課題について協働で取り組み、その解決策を検討することを通して、互いに学び高め合う機会を作ることです。

今回の第3回FOCUS 2020では、全国から54の高等学校、フィリピン、台湾などの海外の高校から17の学校、そして多くの企業の方々が参加して、それぞれがこのグローバル社会の一員として、お互いのプロジェクトに相互参加するプロセスを通して、今後目指す社会について考え、そのためにどのような貢献ができるかを考えていきました。

本校からは、高校2年生の以下の2つのプロジェクトとそのメンバーが参加しました。

大妻中野プロジェクトA:「制服リサイクル – Otsuma Nakano “ING” Uniform Recycling and Donation Project – 」

We are the representative students from the ING” club from Otsuma Nakano. ING is the abbreviation for “Infinity Next Generation”, and it presents our wish to put into practice what we can do to realize sustainable society.

We are eagerly committed to conduct a project called “Uniform Recycling Mission,” which aims to do what we can do to realize a sustainable society. At this school, junior high school and high school students wear different uniforms, and they have many shirts and skirts to wear as our uniforms every day. Therefore, after graduating from junior high school or high school, more than 400 uniforms will be discarded every year. So, we ask students to donate relatively clean uniforms that can still be used. We sell them to current enrolled students, and donate the profits to organizations overseas to support them. Last year, we donated 18,000 yen to the “Dodek Foundation”, which supports the independence of Thai street children.

Through our participation in FOCUS 2020, we would like to acquire many innovative perspectives of high school students from all over the country and realistic ideas of business companies.  We believe the experience to share ideas and emotions with FOCUS will make our ING project a sustainable and influential activity that contributes to the achievement of the SDGs

大妻中野プロジェクトB:「誰もが自分らしくいられる世界への第一歩 – Our Step Builds the World Where Everyone Can Be Themselves -」

Over the last few years, we’ve come to hear the word “genderless” more often. While there are gender gaps and discriminations against people of different genders, we felt that we could be a part of building a better future. Since all of us has had an experience in living abroad, we strongly felt the difference in the consciousness about “individuality”.

As a step into building a genderless world, we decided to focus into school uniforms. In our school, we are only allowed to wear skirts in both middle school and high school. Considering how only having the choice to wear a skirt is applying pressure on students to fit into this one certain gender and no individuality, we want to broaden the choices of our school uniforms. Our main goal is for our school to allow slacks pants and or gaucho pants as an alternative to skirts. Bringing in the genderless uniforms will not only bring globalization in terms of language, but also in terms of genders. We hope to be able to seek freedom of sexual choices through this project.

参加した生徒の振り返りコメントをここで紹介します。

参加した大妻中野FOCUSチームとしての全体コメントです:

まず、今回このような貴重な機会を与えてくださった先生方、立命館宇治中学校・高等学校の皆様に、深く御礼申し上げます。このイベントを通して私たちはチームワークの重要さやむずかしさを体感することができ、そのうえでの問題解決能力がより一層磨かれたと感じています。全国の高校生、また遠く離れたフィリピンの生徒とオンラインではありましたが、交流し、議論することができました。そして、数多くのプロジェクト、意見が飛び交うこのFOCUS2020に参加したことで、私たちが得たものはとても大きいものだと思います。今後はこの経験を存分に活かし、得たものを使って今私たちにできることを進めていきたいと思います。

参加生徒それぞれの振り返りです:

N. H.  (大妻中野プロジェクトA・チームリーダー)

今回、全国から集まった高校生とディスカッションをして一番衝撃を受けたのは、彼らの‘グローカル’人材としての能力の高さでした。特に、‘グローバル’な視点での研究をもとに地域活性化などの‘ローカル’な問題に取り組む高校生と議論を深めたことは、自分の地域社会に対する問題意識の低さを実感させられました。 今後は、日本や世界各地の地域社会に問題意識を持ち、これまで培ってきた‘グローバル’な能力を生かして‘ローカル’に貢献できる人材になることを目標に活動していきたいです。また、プロジェクト・リーダーとしてビデオ会議を開催したり、オンラインで発表を行ったりした経験はオンラインコミュニケーション能力の向上に役立ちました。最後に、この素晴らしい学びの機会を支えてくださった全ての皆様、誠にありがとうございました。

Y. K. (大妻中野プロジェクトA)

FOCUSに参加したことで、全国の高校生たちの行動力に刺激を受け、コミュニケーション能力の大切さを学びました。他校の学生が進めるプロジェクトに加わり、その企画をより良いものに磨き上げていくことは大変困難でしたが、多様な思考を知るための良い機会となりました。オンラインでの参加は上手くいかないことも多く、悔しさやもどかしさを感じる場面もありましたが、初めて出会った仲間たちのおかげで最後まで素晴らしいプロジェクトを追求することができました。最後に、FOCUS参加にあたりご協力してくださった先生方、プロジェクトのメンバーに深く感謝申し上げます。

Y. T. (大妻中野プロジェクトB・チームリーダー)

今回FOCUS2020に参加して、全国の高校生、フィリピンの生徒と交流、プロジェクトの探求ができたことで多くの刺激を得ることができ、もう英語を喋れるということは当たり前なんだなと感じました。 また今年はオンラインでの参加でしたが、そのうえでコミュニケーション能力や協調性は大事なものであるということも再確認できました。 チームのリーダーとして私たちのプロジェクトに対する責任感はとても大きいものでしたが、この素晴らしい経験を存分に活かし”真のグローバル”を目指す日本に貢献できるようにしていきたいです。 今回一緒に互いに助け合いながら取り組んでくれたチームメイト、また沢山のサポートをしてくださった先生方に感謝します。

K.  K. (大妻中野プロジェクトB)

In the FOCUS 2020, I was given the opportunity to work with many high schoolers and people from different places, and to create a product through our teamwork. Working in one team with completely new people was challenging.  However, I was able to overcome some difficulties by stepping out of my comfort zone and learned that communication is always the key to untangle a problem. Having teammates from different countries such as the Philippines inspired  me to gain new perspectives of things, and also gave me an opportunity to utilize my English skill.  This project has benefitted myself in numerous ways and I am highly  grateful to be able to be a part of this program. Lastly, I would like to express my gratitude to everyone that has planned and held this event, my groupmates, and the teachers that have supported us through this project.

N. T. (大妻中野プロジェクトB)

画面上での開催だったこともあり、FOCUS2020では様々な出身地域、留学先、環境、価値観の中で育った高校生と意見交換ができました。私は、京都府宇治市、特に観光地でのリサイクルについてディスカッションを行いました。環境に対して考え直す貴重な機会となった他、リサイクルへの意識改革の方法など、新しいことを学べた機会にもなりました。多様なチームメイトで1つのプレゼンテーションに向けて取り組んだことは、素晴らしい経験になりました。この経験は、次のステップである自分たちのプロジェクトにつなげたいです。最後になりましたが、企画・開催してくださった立命館宇治の皆様、チームメイトのみんな、サポートしてくださった先生方、ありがとうございました。

R. S. (大妻中野プロジェクトB)

初対面の高校生達と共にプロジェクトを考え、発表したFocus2020の参加を通して、チームワークについて改めて学びました。特に、プロジェクトを達成する際、メンバー全員が目的とゴールを100%理解してから、それぞれの作業に移らなくてはいけないことです。これは基本的な事ですが、リモートでの開催で意思疎通がスムーズに出来なかったこともあり、一層、この作業の重要性を思い知らされました。一方、手軽に地方や他国の高校生とディスカッションを出来たことはコロナ禍ならではの良い思い出になりました。サポートして下さった先生方、チームメイト、皆様に感謝申し上げます。

R. Y. (大妻中野プロジェクトB)

このFocus2020で一番に感じたことは「まずは、世界よりも日本に視点をもつべきだ」ということです。大妻中野では世界のSDGsにfocusするプロジェクトをたくさんさせていただきました。しかし、たくさんの高校生と交流することで、過疎化や伝統衰退に直面している地方部の生徒と、間接的に問題を抱える都市部の私たちとの価値観格差や問題への意識格差がかなりあることに気付かされました。今後は「日本人の精神を忘れずに真のグローバルを」を見つけ出すために、日本の隅々にしっかりと目を向け、日本全体で問題解決ができるような活動に発展させていきたいです。そして何よりも、このようなプロジェクトに参加させていただけたことに感謝の気持ちでいっぱいです。

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