妻中便り

JA Job Shadow – ビジネス現場で働く人の影になっての「キャリア探究」

本校のBeyond Schoolへの取り組みの一つとして、6月4日に「JAジョブシャドウ」に高校2年生がチャレンジしました。これは、公益財団法人ジュニア・アチーブメント日本が主催する高校生のキャリア探究のプログラムです。

本校では昨年、このジュニア・アチーブメント日本が主催する Social Innovation Relay 2020 ~ 高校生のソーシャル・ビジネス企画コンテストに参加し、国内決勝に進出、「審査員特別賞」を獲得しました。このコンテストは、自分たちで、社会の課題を解決するビジネスアイディアを競うプログラムです。

今回実施したJA ジョブシャドウは、社員に影のようについて回ることで、リアルなビジネス体験ができるプログラムのオンラインバージョンです。⾼校⽣が企業の職場を訪問しなくても、働いている社員の⽅にインタビューをしたり、ディスカッションしたりできるON-LINE の利点を⽣かしたものを集約したユニークなプログラムでした。

このプログラムでは、この趣旨に賛同いただいた株式会社 ⽇本hp の社員さんがボランティアとして参加していただき、本校の生徒とディスカッションしていただきました。内容は、⾼校⽣の頃と今の仕事との繋がりなどについてです。職場で働く人の⽣の話を聞いて、⾃分⾃⾝の今を振り返り将来への進路構想のきっかけをつくること。講演会などで実際の働く社会⼈の話を聞く機会はありますが、リモートによって少⼈数で意⾒交換ができ、⼀⽅的ではないディスカッションで、深く「働くこと」を探求することができました。

参加した本校の生徒の振り返りを紹介します。

高2 K.O. さん

今回のジョブシャドウで学んだことは、進路や仕事についてだけではありませんでした。私が特に1番心に残った社員さんの言葉は、「人生の中でやってみて無駄なことは無い、なにかを一生懸命やれば本来のゴールにたどり着けなくても必ず得るものはある」というお言葉です。私たち学生の間は、様々なことにチャレンジ出来るのに不安や自信の無さ、諦めから取り組まないことが多いと思います。海外赴任された社員さんも日本人は自分の意見を言うことに消極的だが海外の人々は誰かを押し退けてでも自分の意見を言おうと積極的でその中で生き残るには自分も積極的になる他なかったと仰っていました。今の生活の中でも何か他にチャレンジ出来ること、新たに始められることを探し失敗しそうでもやってみることが大事であると.いうことを学びました。

また、ジョブシャドウのジョブについても新たに興味を持つことができました。今回ジョブシャドウでお話を伺った社員さんは営業担当の方でした。私は将来英語の翻訳家、通訳になりたいと思っていましたが、営業という役割にとても興味を持ちました。自社製品を誰よりも理解して多方面にアピールを行い販売店舗を拡大すること、相手との対話を大事にすることに魅力を感じました。翻訳家や通訳も言葉を巧みに使うことで相手に物語や情報を伝えるお仕事ですが、営業も同じことだと感じました。また、旅行が好きな私には出張が多い営業は魅力的に感じました。

今回のジョブシャドウで、今まで知らなかったこと、興味がなかったものに気づけたこと、そして多くを経験してきた社員さんにお話を聞けたことは本当に素晴らしい経験でした。広い世界を知るとはグローバルな事だけではなく多くの人を知ることでもあるのだと感じました。また機会を貰えるならば、今回よりもっと多くのことを質問して吸収したいです。

高2 Y.T. さん

6月4日の本校の授業科目選択GIS(グローバル・イシュー・スタディズ) の授業で、株式会社 日本HPの社員の方とのオンラインジョブシャドウが行われました。オンラインジョブシャドウとは、社員の方のキャリアについてだったり、進路についてなどをオンラインで聞くことができる機会です。このご時世の中、滅多に交流することができない社会人の方々と進路のことや、仕事の様子について話し合うことができたこと、貴重なアドバイスを頂くことができたことをありがたく思いました。

今回の話し合いで一番印象に残っていた話は、社員の方が大学で学んでいた学問とは別の分野で今の職業を行っているという点です。そのきっかけとなったのも、ITへ飛び込んだら面白かったという新たな気づきから誕生したものであったことを聞き、高校生の今だから夢を断定しなくても、前を進み続けて本当にやりたいと思ったことに目を向けてみようと考えさせられました。この機会で聞くことのできた話などを参考に、自分の進路をより明確に考えていきたいと思っています。

まだまだ行動制限は続きますが、本校は、世界と繋がることを決して止めません。

 

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