ユネスコスクール関東大会 本校の取り組みを発信!
第4回ユネスコスクール関東ブロック大会で、本校の取り組みを発表しました!
本校はユネスコスクール加盟校です。ユネスコスクール(ASPnet)とは、世界182ヵ国から12,000校以上の学校が参加する国際的なネットワークです。幼児教育の学校から、小中高、教員養成系大学、その他のインフォーマル教育機関が参加し、ユネスコと連携して、ユネスコ憲章である「人々の心の中に平和の砦を築く」ための革新的で創造的な教育へ取り組む学校です。そして、その成果をユネスコスクール間で共有し、さらに世界に伝えていくことがミッションです。
2016 年にSDGs がスタートしたことで、ユネスコスクールの果たす役割がますます重要視されています。本校の探究活動は、このユネスコスクールの指針に沿って行われています。その基本になるのは、SDG-4「すべての人に質の高い教育を(特にターゲット4.7)」で示された以下の「3つの柱」です。
- 地球市民および平和と非暴力の文化
- 持続可能な開発および持続可能なライフスタイル
- 異文化学習および文化の多様性と文化遺産の尊重
大妻中野は、これまで、このユネスコスクール関東ブロック大会では、第1回から第3回まで、毎年、積極的な役割を果たし、本校の取り組みを発表、共有して、大きな成果をあげました。そして、今回、第4回大会でも、フロンティア・プロジェクト・チームの取り組みの発表とフランコフォニーに関する探究発表(ポスターセッション・高1フランス語履修生チーム)を行い、参加した他校の先生方、大学の先生方から、大きな賛辞と高い評価を頂きました。その大学の先生のコメントと参加した高1生の振り返りを紹介します。
第4回ユネスコスクール関東大会主催_東海大学から
7月30日に行われた第4回ユネスコスクール関東ブロック大会でご発表・ご報告をいただきました。大妻中野の高校生の皆さんが大活躍。会場がすっかり皆さんの明るさに包まれていました。
大妻中野は「3本の柱」を明確に学校の目指す方向に位置付けて追求している点において、ユネスコスクールの鏡のような事例だと思います。そうであると同時に、先生方の情熱と献身がそれを支えているのも感じました。この大会の成果を関東だけにとどめないよう、今後ともご協力いただけますよう、どうぞよろしくお願いいたします。
本校ユネスコスクールアドバイザー 玉川大学から
このたびは「第4回ユネスコスクール関東ブロック大会」にて貴校からすばらしい実践成果のご報告を賜り、まことにありがとうございました。貴校の広い視野に立った質の高いグローバル教育の取り組みに参加者の方々から称賛の声や強いインパクトを受けたといったコメントが寄せられていました。貴校の生徒さんによるポスター展示やフランス語のプレゼンも含め、貴校の豊かな教育リソースによって大会を盛り上げて下さったことにあらためて深く感謝申し上げます。来年2024年の「第5回ユネスコスクール関東ブロック大会」は一巡して、再び玉川大学にて開催させて頂く予定です。大会テーマやプログラム構成など、これから企画を進めていく段階ですが、これまで連携させて頂いて来た貴校とも連携しながら大会準備を進めてゆきたいと考えておりますので、来年に向けて引き続き何卒よろしくお願い申し上げます。
本校ユネスコスクール担当 理科教諭から
ユネスコスクール関東大会での生徒のプレゼンテーションは、「知る側から伝える側に」というスライドタイトルに恥じない普段の様子や学校の様子もとても分かりやすいプレゼンテーションでした。 さらに、ポスターセッションの質疑応答も、「フランスにいった経験を踏まえて、日本の誇れる文化はどのようなところか」や「フランス語を学ぶことで見えてくる悩みはあるか」など、踏み込んだ質問が多く寄せられていました。しかし、生徒たちは臆することなく、普段の授業を想起してありのままの言葉で臨機応変に対応しており、聴衆も満足度の高いポスターセッションだったと思います。
ユネスコスクール加盟校との交流会では、同世代の様々な価値観に触れる中で、「グローバルな視点を取り入れつつ、日本の良さにもフォーカスを当てていき、自国に対する誇りを持っていきたい。」という意見をもつ同世代が多かったことが印象に残りました。 また、未来志向の話を展開している生徒が多く、「今現在は環境問題として認知されていない問題(小規模なもの)を解決し、未然に問題化を防ぐような取り組みを推進できないか」という議論が展開され、他校との交流の中で今まで抱かなかったような発想に触れる機会が手に入れられたことは生徒たちの今後の活動の励みにつながると確信しました。
本校ユネスコスクール担当 外国語科教諭から
7/30に東海大学湘南キャンパスにて行われた第4回ユネスコスクール関東ブロック大会での生徒たちによるポスターセッションでは、「大妻中野を知って頂く」を大きな軸に、フランス語学習だけではなく、グローバル発表会やGLCについてなど、多くのポイントを網羅した発表を行いました。事前に内容を考え、役割分担を行い、時には寸劇を交えるなど、スムーズかつ魅力的なセッションを行っていたと思います。他校の先生方からも好評を頂き、沢山の質問もして頂きましたが、その一つ一つに対して丁寧で的確な回答をしていました。
さらに、生徒たちは、ユネスコユースミーティングにも参加しました。神奈川県内のユネスコスクール加盟校(湘南学園中学校高等学校、神奈川県立有馬高等学校)の生徒や、本大会主催者である東海大学の大学生達と交流し、来年1月に控えたユネスコユースセミナーに向けてテーマを検討しました。グローバルだからこそ、国内に目を向けたテーマが多く上がったのが印象的でした。同世代・生徒達より少し上の先輩達と話し合う中で、本校生徒はとても活き活きとしており、積極的に意見も出していて、しっかりとチャレンジ精神が備わっているのだと感じました。お互いの発表を見合ったことも、生徒たちにとっては新鮮で、視野が広がったようです。
ユネスコスクールで発表(主としてポスターセッション)した生徒のフィードバックも紹介します。
H1 A.K. さん
初めてポスターセッションに参加して、率直に、とても楽しかったです。 発表の際に意識したことは、相手に丁寧に説明することです。相手は大妻中野について何も知らない人たちばかりなので、大妻中野の学校のシステムや行事、イベントなどをしっかりと説明した上で発表を聞いてもらうことを意識しました。また、自分の考えをはっきりと言うことを意識しました。質疑応答では、自分が想像もしてないことを聞かれたので、素早く、かつ端的に自分の考えを述べることを頭の中に入れた上で臨みました。
発表を通じて、自分たちの取り組みを人に伝えることの楽しさを改めて感じました。また、他校の高校生とも交流をしたり、ディスカッションをしたりすることで、相手のことを深く知れたと同時に、自分の興味のあることについても再確認することができ、とてもためになりました。これからも、このような発表の機会をどんどん増やしていきたいです。 今日学んだことを意識しながら、これから様々なことに挑戦したいと思います!
H1 M.T. さん
今回のユネスコスクール関東大会の発表では、なるべく堅苦しい発表にならないように、聞く人が楽しんで興味深く聞けるように構成を考えました。たくさんの人が私たちのポスターセッションを聞きにきてくれて、有難いことに質問なども沢山してくれ、緊張することなく話せました。 また、メンバーの中にこういった機会に慣れている人がいて、質疑応答の際に素早く丁寧に質問に答えている姿を見て感心しました。私は来年のグローバル発表会に英語で出るので、今回学んだ色々なことを活かして2月に挑みたいと思いました!
H1 R. U.さん
みんなで協力してグローバル発表会の時に発表したことを思い出して、アドリブでも思っていたより出来ました。 私たちは9人で行ったため、2つのグループに分かれて1つのグループが引き込み役をやっている間にもう片方のグループが発表をしました。引き込み役をやっていた時、なるべく大きな声で学校名を強調することを意識しました。そしてたまにはフランス語も混ぜてたくさん呼び込みをしました。発表者側になった時には自分たちで決めたことを、アドリブを混ぜつつ妻中の独自のグローバル教育のことやフランス語教育を主張しました。
また、湘南学園の皆さんと、交流もできたしその学校の取り組みを知ることが出来ました。 私たちの学校は女子校で女子の生理事情をどれだけ男の人が知っているか聞く機会がないので、今回、湘南学園さんの「ジェンダーについて考えるプロジェクト」をみて女子校でもこういう授業があってもいいなと思いました。なかなか女子同士でもお互いの生理事情を話す機会がないのですごくいい機会になると思います。そして他校との交流ももっとたくさん体験したいなと思ったのでぜひ学校としてや学年プログラムで機会があれば自分たちの学校だけの意見や考えでなく想像力が広げられるかなと思いました。
H1 S. Y. さん
この大会の発表で私が特に意識したことは、以下の点です。
- 大きな声でゆっくりと笑顔で喋るなど相手にわかりやすく伝えるようにしたこと。
- アイコンタクトを取るようにしたこと。
- 聞き手の方に質問を投げかけることで、私からの一方的な発表にならないようにしたこと。
また、今回学んだこととして、「思いもよらない質問に、経験や具体例を出して端的に答えるスキルを身に着けるために、色々なジャンルにアンテナをはって行動したいと感じたこと。」 さらに、「今回はほとんどアドリブで発表しなければならなかったのですが、言葉がうまくまとまらなかったので、アドリブでも話せるようにきちんと自分の考えを言葉にする練習をしたいと思ったこと」です。
H1 S. M. さん
今回の発表で意識したことは、自分たちは実際に発表をしたので内容が分かりますが、グローバル発表会でのフランス語のプレゼンテーションを聞いていなかった人も理解できるような説明を心掛けることです。 そもそも、グローバル発表会とは何なのか、普段の仏語の授業について、フランコフォニーについて調べることになったきっかけなど、打ち合わせで大まかな内容を決めてから発表をすることによって、スムーズに行うことが出来たと思います。
また、臨機応変に対応することが大切だと痛感しました。発表によって聞かれる質問が違うため、想定外の質問も多く、対応するのが大変でした。また、相手が私たちの説明を理解できているかを確認するためにもアイコンタクトは欠かせないということを学びました。たくさんの方々が頷いてくださり、自分自身も安心して発表を続けることが出来ました。
H1 M.S. さん
今回は東海大学で行われた第4回ユネスコスクール関東大会での発表にあたって特に意識したことは2点あります。1点目は笑顔ではきはきと相手が聞き取りやすいように話すことです。 私たちは私たちのことを知ってもらうために発表しているので人が聞きたくなるような発表を心掛けました。
2点目は私たちのフランス語を学ぶ方法についてです。大妻中野ではただ単に語学を学ぶだけではなくフランスの食文化、国民の休日、パリの街づくり、文学など様々な視点からフランス語について学んでいます。この方法はただ単に語学を学ぶよりもより深く楽しく学ぶことができます。これは語学を学ぶ上でとても大切なことだと思ったのでそれを強調して来ていた皆さんに伝えました。発表をして感じたことは自分が言いたいことを相手にわかりやすく伝えることの難しさです。自分が言いたいことをどのようにしていえば相手に自分のいいたいことが一番伝わりやすいのか、どのように言えば最適なのか、言葉一つを変えるだけでも相手が受け取る印象は大きく異なります。今後、発表する機会に生かしていきたいと思います。
H1 A. U. さん
今回の発表にあたって意識したことは、フランス文化を聴いている人に向けてわかりやすく説明できるかどうかを意識しました。フランコフォニーとは何か、フランスの文化、歴史についての発表と同時に、大妻中野ならではのGLCクラスについても、学校の仕組みや授業形態についても説明しました。発表を聴いてくださっている方々から質疑応答を受け付けたのですが、沢山の質問が出てそれに一人ひとり答えたのもいい経験になりました。発表をし終えての満足感を得ることができました。