妻中便り

SOLA 2023 渋谷教育学園渋谷中高主催 大妻中野生 今年もチャレンジ!

渋谷教育学園渋谷中学高等学校の生徒の皆さんが主催し、8月に開催された Shibuya Olympiad in Liberal Arts  – 学びのオリンピックSOLA 2023。本校の生徒も、2021年度、2022年度に引き続き、様々なプログラムにチャレンジしました。このSOLAへのチャレンジは、本校のユネスコスクールとして取り組みの一環でもあります。

SOLAは、中高生が中心となり、互いに学び合いを深め共有することで社会課題に対する関心を高め、同じ理念を共有する仲間として協働できる環境を整えることを目的に始まりました。今年はその3年目。「私たちの作る未来を今、渋谷から発信する」をテーマに、会議・プレゼンテーション・ワークショップ・競技・プロジェクト等様々な形式で、課題についての理解を深めました。渋谷教育学園の皆様のご了解のもと、本校から参加した生徒のレポート要約を紹介します。

SOLA 2023 模擬G7サミット Mock G7 Summit レポート 中3  K.S.

私はSOLA2023の模擬G7サミット~食品ロス~に参加しました。このイベントでは、世界中の生徒が集まり、食品ロスについて話し合い、私たちができることについて話し合いました。まず、グループに分けられ、食品ロスに対して私たち生徒が何をできるかと解決策をディスカッション。その後、考えた解決策について、グループごとにプレゼンテーションを行いました。

このイベントは私にとって素晴らしい経験になりました。違う学校の生徒の皆さんと英語を使って話し合い、取り組むことができて嬉しかったです。また、食品ロスの問題とその世界への影響について考える機会になりました。このイベントに参加したことによって、食品ロスの問題だけでなく、英語で人に伝わりやすい話し方とプレゼンテーションのやり方を学べました。他の生徒の皆さんのプレゼンテーションやコミュニケーション力に感動し、たくさんの刺激を受けました。世界には他にもたくさんの問題があるので意識を高くもって学び続けたいと思います。

I participated in the SOLA 2023 event, specifically the Model G7 Summit ‐Food loss-. In this event, students from all over the world joined a zoom meeting where we discussed the problems of food loss and what we can do about it. To summarize what we did in the event, everyone was put into small groups and discussed what students can do as a solution for food loss and created a 5 minute presentation about the solution. At the end, all groups presented to everyone in the event. We discussed and created a presentation in about three hours which was difficult.

Overall, this event was a great experience for me because I had a chance to interact with students from different schools in English and work together. It also gave me an opportunity to think about food loss and how it is affecting the world. By participating in this event, I learned not only about food loss but also ways to communicate and present in front of everyone. I was amazed by everyone’s presentation and communication skills and it inspired me to keep working on them. I am now inspired to take action and raise awareness on food loss! I will keep my mind open and continue to learn about the world’s issues.

SOLA  2023  国際ビブリオバトル International Biblio-Battle 中3 R. O.

私は今回、SOLAの国際ビブリオバトルに参加しました。 このプログラムでは、自分の好きな本について5分以内のスピーチを作成して発表するということを行いました。私は普段、本を読むことが無く、このアクティビティを通して、本に触れるきっかけができたらいいなという思いで参加をしたのですが、他の参加者の皆さんの本への情熱・本から得た豊富な知識にとても感激を受けました。 私はよく親から「本を読むことで多くの知識をつけることができる」ということを言われてきたのですが、今回の発表を見て改めてそれを実感することができました。

スピーチの後は、小さなグループに分かれてディスカッションも行いました。ディスカッションの際に扱ったトピックは「なぜ読書をするのか」「本を通してどのようなことが可能になるか」など本の持つ特長に触れながら話す話題でした。たくさんの意見が飛び交った中で、私にとって最も印象的だったのは「本は新たな価値観や考えを持たせてくれ、私たちの人生を豊かにしてくれるものだ」や「本は人生において不可欠なものである」という意見でした。本について詳しく知れただけでは無く、本を読むことは学生にとってどのような意味を成すのかということについても深く知ることができたような気がします。  今回のプログラムを通して、本の良さやパワフルな発表の仕方などを学ぶことができました。とても貴重な経験になりました。

I was able to have an amazing experience at this years’ SOLA activity. This time I participated in the International Biblio Battle where students recommend their favorite book and gave a short speech, which are about 5 minutes each.   I was very thrilled to hear other people’s favorite books and their reviews since I always found reading to be very difficult.  Another thing that inspired me was the amount of knowledge that the contestants have. I was able to see how significant books can be to people in terms of increasing knowledge and new experiences.

We also had a short discussion with a small group of approximately 6 people and talked about the advantage of reading and how literatures could enhance one’s life.  During the discussions, one person said that reading allow you to gain more experience as well as new perspectives through images and the languages that the authors use. This idea really caught my attention, and I was very impressed.  I was able to learn many things from this activity and I wish to participate again next year too!

SOLA 2023  ディベートプログラム 2050 年の日本を描く 中2 A. W.

私は「2050の日本を描く」というディベートのプログラムに参加しました。ディベートの題材はAIと教育というもので、AIを教育に使用すべきであるかないかを話し合いました。ChatGPTが登場したことにより大きな話題を呼んだAIですが、不用心に使用してもいいのか、私たちはAIとどのように向き合うべきなのか考えることができました。

グループに別れてディベートを行い、私の班は小学校教育にAIを使用すべきかということについて議論しました。小学校教員の負担を減らすために辞書的な役割でAIを使用すべき、早期にメディアリテラシーを学ぶことで今後の社会を生きる力をみにつけるという意見や、小学生は目の前の情報を信用してしまうのでメディアリテラシーを学ぶのは早すぎる、AIが搭載されているタブレットを使うことで視力の低下が見込まれるなど、自分では思いつかないような意見が飛び交ってきたのでAIとの関わり方について深く学べたと思います。

私たちはAIに支配されることも支配することもなく、共に助け合いながら生きていくことが必要だと思います。AIは驚くような速度で進化を続け私たち人間の知識などあっという間に凌駕してしまうでしょう。「AIが人類は地球にいらないと判断し、人類への攻撃を始める」そんな未来が訪れないようにAIとの向き合い方や私は何を学んでいけばいいのか、今一度真剣に考えなければならないと思いました。

SOLA  2023   ペット中高生会議 中2 Y. H.

私が今回このプログラムに参加した理由は、私はペットを飼ったことがなかったため、知らない問題だからこそ知ってみたいと興味を持ったからです。ペット中高生会議は、主にオンラインで、日本語で進められました。まず始めに主催校である渋谷教育学園渋谷高等学校の方々からペットに関する社会問題についてのプレゼンを聞きました。その後、5人ほどの小さなグループに分かれて、ペットに関する社会問題の事例をあげながら、中高生の私たちに何ができるかを話し合いました。最後にドキュメントやスライド等にそれらをまとめて各チームごとで話し合ったことを全体に共有しました。

私はこの会議を通して、自分が今まで気にしていなかったペットに関する深刻な問題について知り、それらに対するアクションをしてみたいと思いました。例えば、現在日本では犬や猫などのペットの殺処分に関する適切な政策がなされていません。殺処分数は過去に比べ減少傾向にありますが、保護されているにも関わらず、様々な理由で殺処分されざるを得ない動物が沢山いるそうです。私たちのチームでは、保護動物を減らすことを目的としてペットに関する情報をSNS上で発信することを提案しました。具体的には、捨て犬・猫等を増やさないようにするためにペットのしつけや飼いかたについての情報を発信します。そのほかにも、保護犬・猫のペットカフェを紹介して、私たちのような中高生も保護動物について関心を持ってくれたらと考えました。

ただ単に、このような現状があると知るよりも、そこから具体的に中高生の私たちに何ができるかを考えることによって、さらにペットに関する社会問題についての理解が深まったと感じました。私は、今回の活動を通して、ペットに関する社会問題は身近に見えて、意外と私たちの目にあまりつかないような現状があることに気づきました。なので、私は今回学んだことをさらに多くの人に伝えて、少しでも多くの人に動物を育てることの責任の重大さを知ってもらいたいです。

 

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