妻中便り

令和6年度入学式にいただいた言葉から – スクールミッションの実現にむけて

2024年4月9日、今年度の本校入学式が行われました。この入学式に向けて、本校をご支援いただいている国内外の方々からお祝いのメッセージをいただきました。この場をお借りして、ご紹介させていただくとともに、本校のスクールミッションにある「地球市民教育」を新入生の皆さんと一緒にさらに進めていきたいと思います。皆さまからのメッセージです。

竹内 春久 大使(元シンガポール全権大使)

新入生の皆さん、入学おめでとうございます。また、保護者の皆様にもお慶び申し上げます。 世界は時々刻々と動いています。皆さんが大妻中野での学びを通じて世界への扉を開けてゆくことを楽しみにしています。皆さんの活躍を期待しています。

服部 孝彦 教授(大妻女子大学・大学院教授、本校グローバル教育アドバイザー)

中学校入学という新しいステージへのスタートを切る皆さん、おめでとうございます。 大妻中野での新たな出会いや経験が、皆さんの人生に豊かな色を添えることでしょう。夢を追いかける中で、もしかすると挫折や困難があるかもしれませんが、それらを乗り越えて成長していってください。勉強はもちろんですが、部活動などで目標を達成し、成長し、輝く未来を切り拓いていくことを願っています。これからの皆さんのご活躍に期待しております。

小林 亮 教授 (玉川大学教育学部教授、本校ユネスコスクールアドバイザー)

新入生の皆さん、大妻中野中学校・高等学校へのご入学、おめでとうございます!グローバル時代の人材育成ですばらしい成果を上げておられる大妻中野という時代の先端を行く学校にみなさんが入学されたことを心から喜び、お祝い申し上げます。大妻中野中学校・高等学校にて、みなさんはせっかく人生の春である青春の日々を過ごされるわけですから、ぜひ自分なりの目標を定め、遠慮せずに思い切ったチャレンジをしてみて下さい。そこから思わぬ新たな可能性があなたの人生に拡がってくると思います。

ご承知の通り、世界は現在、危機状態にあります。「持続不可能な」リスクに取り囲まれていると言っても過言ではありません。ロシアのウクライナ軍事侵攻は長期化し、イスラエルとイスラム組織ハマスとの武力紛争は悲惨な人道危機をもたらしています。国際対立に加え、気候変動や格差社会の問題も深刻です。 しかし世界全体を覆っているこうした危機状況は、ある意味で人類社会がこれまでとは異なる価値観や生き方を必要とする大きな歴史の転機に来ていることの現れとも言えるのではないでしょうか。時代に変わり目には必ず深刻な危機が訪れるものです。しかし、この危機を乗り超えた先に、新たな人間社会の可能性が拡がっています。最近、心理学の領域では、こうした危機状態に負けない回復力、打たれ強さを示すレジリエンスという人間力が新しい時代の「生きる力」として注目されています。 大妻中野中学校・高等学校に入学されたみなさんはぜひこの危機の時代の乗り越えるレジリエンスを身につけていって下さい。人類の歴史が示しているように、人間の真価は危機の中でこそ発揮されます。みなさんは次世代の世界を創ってゆく方々です。人生は思い通りにいかないことも多いですが、反面、自分が工夫し努力したことは必ず現実を何らかの形で変化させます。みなさんはぜひご自分の潜在力を信じ、危機をチャンスに変えていって頂きたいと願っています。

大妻中野中学校・高等学校は2022年にパリのユネスコ本部からユネスコスクールに認定されました。ユネスコスクールは国連の提唱するSDGs(持続可能な開発目標)を先導する拠点校です。みなさんにはぜひユネスコスクール加盟校の生徒として、全世界に広がる約12,000校のユネスコスクール加盟校の仲間たちとともに、現在の危機を乗り越え、より良い世界を実現していくためのパイオニアになって下さい。世界を良い方向に変容していくことは、あなた自身の人生の自己実現につながります。あなたと世界の可能性を信じて、大妻中野中学校・高等学校にてすばらしい学びと冒険の日々を過ごされますよう祈念しています。

Dr. Rhona Free, President of the University of Saint Joseph, Connecticut, USA

Hello from the University of Saint Joseph to our friends at Otsuma Nakano Junior and Senior High School.

While you are at the beginning of your academic year, we are close to the end of our year at the University of Saint Joseph. After four years of classes, sports, volunteer work and making friends on campus, our students are looking forward to entering careers as teachers, exercise scientists, nurses, and many others.  Otsuma Nakano students are also fortunate to have many opportunities to learn, develop artistic interests, stay healthy, and develop friendships. What a wonderful school you have! The students and faculty at the University of Saint Joseph send our best wishes to our friends at Otsuma Nakano. May you enjoy good health, good fun, and great learning this academic year!

伊藤 正彰 氏 (エア・カナダ 日本支社長)

新入生の皆さん、ご家族の皆さま、大妻中野中学校・高等学校へのご入学おめでとうご ざいます。満開の桜の下、皆さまはそれぞれの夢と希望をもってこの日を迎えたことと思います。DREAM BIGGER、皆さんの夢と目標に向かってチャレンジして下さい。もし失敗しても、そこから学ぶことは沢山あります。チャレンジしてた人、失敗した人こそが強くなります。失敗と成功の繰り返が皆さんの選択肢を広げ、目標に確実に近づいていきます。 大妻中野中学校・高等学校への入学で環境は整いました。皆さんのチャレンジとご活躍を応援しております。

 

 

林 稔 氏  (公益財団法人 日本国際連合協会)

栄えある大妻中野中学校・高等学校へご入学おめでとうございます。コロナ禍を終え、今世界はAIの進化、ChatGPT、LGBTQ+など、まさに新たな時代への転換期を迎えようとしています。こうした中で、皆様には在学中に是非「多角的視点」で物事を判断する力を体得して頂きたいと思います。

虫の目、鳥の目、魚の目という言葉があります。これらは「物事をあらゆる視点から見てみよう」といった意味で使われる言葉です。「虫の目」は目の前のものを集中して見る目、「鳥の目」は空から俯瞰して全体を見る目、「魚の目」は流れを読んで未来を見通す目です。

今後益々複雑化してゆく時代を生き抜いてゆくためには、あふれる「情報」の中から正しい情報・必要な情報を集め、分析し、自分自身で決断できる力が大切になります。大妻中野での学びの中で、こうした「3つの目」をぜひ養い、今後の皆様の未来を切り開く力にしていただければ幸いです。大妻中野から始まる皆様の素晴らしい未来を祈念しております。

松川 雄哉  先生 (早稲田大学商学部専任講師、NHK「旅するためのフランス語」講師)

新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。 中学・高校での経験は、皆さんの成長においてとても貴重だと私は思っています。大妻中野中学校・高等学校には、プレゼンテーションコンテストや交換留学など、皆さんの可能性を広げてくれる機会がたくさんあります。 ぜひチャレンジしてください。「私には絶対無理!」と思う挑戦だとしても、やってみると意外とできたりします。皆さんの能力は、自分自身で思っているより大きいのです。もちろん、一人で立ち向かうのが難しい挑戦もあるでしょう。 そんなときは、クラスメイトや先生方の助けを借りながら取り組んでみてください。そのプロセス自体が人としての成長に良い影響を及ぼします。 他者とのたくさんの交流をして有意義な時間を過ごしてほしいと思います。自分の限界を決めつけず、とりあえずやってみるという姿勢でこれからの学校生活を楽しんでください!

伊藤 健志  先生(立命館アジア太平洋大学 APU東京オフィス)

ご入学おめでとうございます。大妻中野の皆さんは、特に地域社会や世界から学ぶ機会に恵まれた学校ですね。大学進学が近づくと、将来何になりたいかよく考えて!と言われます。無理ですよね、社会にも出たことないのに。ただ、自分じゃない誰かのために、何が出来るかを考えると将来やりたいことは見えてくるかもしれません。APUには100か国の学生が在籍しています。特に最近ミャンマーの学生達が増加しています。いまだに継続するクーデター下で、行きたい国内の大学にも行けず、間もなく18歳以上は男女共に徴兵が始まります。そんな友人たちと夕食の食卓を囲んだら、あなたはどう彼らに声を掛けますか?程度の差こそあれ、皆さんと同世代の自由が著しく制限されている国は珍しくありません。世界の同世代と話してみてください。そこから自分の未来像が見えてくるかもしれませんよ。みなさんのチャレンジを応援しています。

Ms. Teffrey Suzuki,   Director of TeNZ (本校ニュージーランド留学サポート)

Kia Ora girls!, I would like to start by wishing you all the best for your next year of education.  I hope 2024 will be a successful year for you all.  It has been my great privilege to support Otsuma Nakano students in NZ over the last year.  We had a fantastic two week programme and have just wrapped up our term 1 (10 week programme).  Currently, there is one Otsuma student in NZ for the year.  Studying abroad offers many opportunities to not only improve your English but to grow your character and let you think about what you want to do in the future.  Enjoy this time in your life as it is full of endless possibilities.  I hope to meet you all soon. All the best.

Yannick Durand, Tours Langues ヤニック・デュラン (フランス トゥールラング校長)

Cher amis d’Otsuma Nakano,  Nous avons eu la chance une nouvelle fois l’année dernière d’accueillir quelques élèves de votre excellente école et cette fois encore nous en gardons un souvenir inoubliable. Les jeunes filles étaient vraiment motivées, gentilles et très impliquées dans l’apprentissage du français. Tous nos professeurs et les familles qui ont eu la chance de les accueillir gardent un souvenir ému de leur séjour à Tours. De plus, j’ai pu les revoir en novembre dernier lors de mon voyage au Japon et de ma visite dans votre école. C’était un moment très fort et très émouvant.

Mon équipe et moi espérons avoir l’opportunité d’accueillir d’autres élèves d’Otsuma et de partager avec elles des moments certes studieux mais également ludiques et amicaux.

Amitiés de France,

親愛なる大妻中野の皆様へ

昨年度は新たに素晴らしい御校の生徒を数名受け入れる幸運に恵まれました。 そして今回もまた忘れられない素晴らしい思い出を残してくださいました。 大妻中野の生徒の皆さんは全員が本当にフランス語の学習意欲が高く、とても積極的に取り組まれました。 皆さんをトゥールにお迎えすることができた当校の教員、ホストファミリーの一同は、皆さんとの感動的な思い出を今も大切にしています。 また、昨年11月に私が日本を訪れた際には、御校を訪問し、留学された皆さんと再会することができました。強く印象に残る素晴らしい時間でした。トゥールラングのスタッフ共々、御校生徒の皆さんを新たに受け入れる機会があることを、そして皆さんと勉強に励み、楽しく友情に満ちた時間を過ごせることを願っています。フランスより友情を込めて。

Martin Chatagnon,   Saint-Denis International School, France. マルタン・シャタニヨン (フランス、サンドニ・インターナショナルスクール副校長)

Bonjour chers amis d’Ostuma.    C’est une grande chance de participer ensemble à l’éducation des jeunes. Nous sommes heureux de continuer ce partenariat et nous souhaitons à chacun une année scolaire riche en rencontres, en découvertes et en amitiés.  Nous vous attendons à Saint-Denis avec impatience.    Très chaleureusement,

御校と共に若い皆さんの教育に携われることは本当に光栄なことです。 これからも私たちのパートナーシップを続けられることを嬉しく思っています。 そして出会い、発見、友情に満ちた新年度を皆さまにお祈りいたします。 フランス・サンドニでお会いできるのを心から楽しみにしています。

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