妻中便り

高校2年生 Global Study Tour【マレーシアコース】報告(後半)

マレーシアコースの後半の報告です。

グローバルというのは「違いを知る」そして「受け入れる」ことです。そして、日本と「同じ」ところもたくさんあります。「同じ」ところと「違う」ところを把握するのがグローバルマインドセットとしては重要です。多様性の国マレーシアを「五感で感じる」Global Study Tourとなりました。

後半の報告は時系列ではなく、学びの分野ごとにまとめてみます。

学校生活

毎日が暑いですので校舎のつくりやカフェテリアの様子が違います。屋根があって風通しがよければ十分快適です。日本と同じなのは廊下をすれちがったときのさわやかな「挨拶」「笑顔」です。良い笑顔と元気な挨拶は世界共通です!

民族と宗教と言語

マレーシアには、マレー系、中国系、インド系の人々が住んでいますので、それぞれが、イスラーム系、儒教・道教・仏教系、ヒンドゥー系、キリスト教と、信仰も多様です。言葉もそれぞれで異なりますが、共通の言語としてマレー語と英語があります。英語も独特な英語ですが、重要なのは「伝わること」。英語は伝わればいい、ということに気づかされました。

農村体験

日本ではなかなか経験できなくなった農村の体験をさせていただきました。熱帯のマレーシアの農園には、パームヤシ、コーヒー、ゴム、ドラゴンフルーツ、ジャックフルーツなど、日本ではあまり見たことのない植物がならんでいました。

歴史

マレーシアは地理的に重要な場所にあったので、ポルトガル、オランダ、イギリスの支配を受けてきました。特に重要な場所となったのが、マレー半島の先端にあったマラッカです。ここにもヨーロッパ、中国の雰囲気が入り混じっていて、歴史的に重要な文化遺産も多く、とても刺激を受けました。ただ、ほぼ赤道直下の強い日差しを浴びながらの市内研修は真夏の運動部に慣れている人でもきつかったと思います…。

日本は良くも悪くも単一民族単一言語の国です。母国語以外話せなくてもあまり困りませんし、文化や価値観がある程度揃っている国でみなさんは暮らしています。一方マレーシアは、民族も宗教も価値観も言語も異なる人たちが、1つの社会で暮らしています。これからグローバル社会で活躍するみなさんが必要とされる「多様性の受容と包摂」や「多文化共生社会」そのものがマレーシアにはありました。このツアーでそれを体感できたことは大きな財産です。

そして、マレーシアで体験してきたことを、別のコース(台湾・関西)の体験とシェア・ミックスしていくことで、高校2年生は次の学びに向かいます。GSTの総仕上げとしてツアーを振り返りながら、来年訪れる後輩たちに向けて、ツアーの振り返りとプレゼンを準備していきます。

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