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ユネスコスクールとして–東京農業大学教授_松林先生と生物の豊かさを守る!

ユネスコスクールとしての高大連携 – 東京農業大学教授 松林先生と生物の豊かさを守る!

Beyond School – 学校を超えて豊かな学びのリソースと繋がり、探究を進めていく本校の学びのスタイルを代表するのが、今年で10年目を迎えるフロンティア・プロジェクト・チームです。 このプロジェクトチームは、2015年度にスタートした「グローバル・リーダーズ・コース(GLC)」のカリキュラムを先取り体験させようと発足させた学年横断型の課外授業チーム。 その取り組みは、さらに本校のユネスコスクール加盟申請の取り組みとしても評価を受け、2022年度に正式に本校がユネスコスクールとして認定を受ける大きな原動力となりました。

現在、本校は、文部科学省が認定したSGH(スーパーグローバルハイスクール)ネットワーク校、ユネスコの認定によるユネスコスクールとして、SDGs への貢献はもちろん、様々な社会課題を自分自身の課題として設定し、それに向けての探究に取り組んでいます。

この本校の取り組みは、様々な大学の先生方からも高い評価をいただいています。今回は、東京農業大学 農学部生物資源開発学科 野生動物学研究室で研究をされている松谷尚志教授を本校にお迎えして、本校のフロンティア・プロジェクト・チームが、生物多様性と野生動物の保護という観点から、様々な深い学びを体験しました。ユネスコスクールは、特にSDGsへの貢献が求められています。今回は、SDGs No. 15 陸の豊かさを守ろう – に直接、繋がる松林教授によるボルネオ島での動物保護、研究の成果について一緒に学びました。

この授業に取り組んだ生徒たちの振り返りです。

☛ 森林や野生動物の生態を守るという観点で –

ボルネオという場所が聞いたことなくてどんなところなんだろうという疑問から始まりました。 ボルネオにはオラウータンやゾウをはじめたくさんの生物たちがクラス自然豊かな地ですが今森林伐採が行われていて彼らのすみかが失われつつあります。だから、このような動物たちは保護センターに連れていかれ保護されている状態にあると知りました。

現在、 森林がどんどん少なくなってきて野生の動物たちが生きる環境がどんどん破壊されてるのを聞くと、とても深刻であり自分たちにも影響が及ぶことがわかりました。 森林はただ植えるだけでは改善しないという知識が今までなかったので、それは沢山の人に知ってもらう必要があると思いました。木を植えれば環境が整うというのは間違いだと知ってもらいたいです。

松林先生がマレーシアで研究されたオラウータンについての話はとても興味深かった。 普段では見ることのできない、オラウータンの家族の微笑ましい動画や、オラウータンは人間と同じく、それぞれが違う顔をしていることなど、とても面白い話がたくさん聞けた。 一方で、その動物達の平和な環境を、人間の欲望で一瞬にして壊してしまう事はとても悲しいことだなと思った。だからこそ、今、熱帯雨林の減少を改善するために、私にできる事から行動していきたいと思った。

森林減少の問題には日本も関係していると分かり、RPSOやFSCなどの認証制度があるのも知れたので、それらのマークが入っている商品を買うなど自分にできる身近な事から行動していきたい。 ボルネオ熱帯雨林に関する知識をもって森林の自然環境の事についても興味を持ちながら過ごしたいと思うようになりました。

☛ 学びへの情熱について –

私は今回の講義を通して「なんでもやってみよう」この言葉がとても印象的で、人はだれしも新しいことにチャレンジするときは自信もなくすし、不安にもなります。しかし先生は誰に何と言われようと自分のやりたいことを曲げずに最後まで諦めず行動していてその話を聞いたときこれから自分が生きていくうえでとても大切なことだなと感じました。

松林先生の授業から、誰に何と言われようと目標に向かって必死に努力できるような人になりたいと思いました。私は留学を控えているので、この考え方を忘れずに現地に行ってもめげずに頑張りたいと改めて思いました!

松林先生のオランウータンへの愛の強さ、深さに感動しました。さらに、授業を受けて思ったことは、パワポやプレゼンテーションの工夫がすごかったことです。全て言葉ではなく、たまに動画を再生したり、BGMとして自然の音を流してくれたのがびっくりしました。流してくれた動画は全て松林先生自身が撮っていた動画で、何十時間もテントの中にいて撮影してたと聞いた時、その何十時間の努力をこんなに簡単に見せてもらっていいのかな?と思いました。

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