高大連携 – 順天堂大学国際教養学部長フランソワ博士と本校卒業生から
本校の高大連携協定大学である順天堂大学国際教養学部長ニヨンサバ・フランソワ博士(グローバル感染症、免疫学研究がご専門)から、本校の生徒へ、日本語、英語、フランス語でメッセージをもらいました。複言語教育、グローバル市民教育を教育の柱に据える本校にとって、貴重なアドバイス、学びへの契機となっています。そのメッセージと本校卒業生で順天堂大学薬学部1年生(薬学部第1期生)のR.Y.さんの大学レポートを紹介します。
NIYONSABA François, M.D., Ph.D. メッセージ to 大妻中野
国境を越えた多面的・多角的な交流とグローバル化が進む現代社会においては、多様な価値観を互いに認め合うことで、諸問題の解決に努めながら未来を切り拓いていく力が求められます。
このような認識のもと、順天堂大学国際教養学部は、「他を思いやり慈しむ心」である学是「仁」の精神を基本に、「豊かな教養」「卓越した外国語の運用能力」、そして「グローバルな知識」を身に付け、世界を舞台に活躍できる真の国際人たる「グローバル市民」の育成を教育目標としています。
人類の未来が持続可能であるためには、多様性の確保が必須であり、多文化多言語共生社会の構築に貢献できるグローバル市民が求められます。国際教養学部では、その教育理念を理解し、「多文化が共存する社会に貢献するグローバル市民」となる意欲を備えた向上心の高い学生を求めています。
国際教養学部での学びを通じて招来そのような資質を身に付けるために、中学生・高校生の間に外国語による表現力や思考力に加えて、生命現象や健康を理解する上で必要となる自然科学の基礎的知識、課外活動・ボランティア活動・海外経験等を通じた主体性、自律性、積極性を是非身に付けていただきたいと思います。
Message to Students of Otsuma Nakano Junior & Senior High School
In today’s society where multilateral and multifaceted exchanges across national borders and globalization are advancing, the ability to be open to the future while striving to solve various problems by recognizing diverse values in each other is required.
Based on this fact, the Faculty of International Liberal Arts (FILA) of Juntendo University aims to cultivate “global citizens” who are truly cosmopolitan and can play an active role on the world stage by acquiring “rich culture”, “excellent foreign language skills” and “global knowledge” in the spirit of the school motto “Jin”, which is “the spirit of consideration and compassion for others”.
Our educational goal is to develop global citizens who are truly cosmopolitan and can play an active role on the world stage. FILA seeks highly motivated students who understand its educational philosophy and are willing to become “global citizens who contribute to a multicultural society”.
To acquire these qualities through studying at FILA, we would like you to acquire, during your junior and senior high school years, the ability to express yourself and think in foreign languages, as well as the basic knowledge of natural sciences necessary for understanding life phenomena and health, and the initiative, autonomy and positive attitude through extracurricular activities, volunteer work and overseas experience etc.
Message aux élèves du lycée Otsuma Nakano
Dans la société d’aujourd’hui où les échanges multilatéraux et multiformes au-delà des frontières nationales et la mondialisation progressent, la capacité d’ouvrir l’avenir tout en s’efforçant de résoudre divers problèmes en reconnaissant les diverses valeurs des uns et des autres est nécessaire.
Partant de ce constat, la Faculté des Arts Libéraux Internationaux (FILA) de l’Université de Juntendo vise à former des «citoyens du monde» qui sont véritablement cosmopolites et peuvent jouer un rôle actif sur la scène mondiale en acquérant une culture riche, d’excellentes compétences en langues étrangères et des connaissances globales basées sur l’esprit de la devise de Juntendo de Jin, qui est l’esprit de considération et de compassion pour autrui.
FILA recherche des étudiants très motivés qui comprennent sa philosophie éducative et sont prêts à devenir des citoyens du monde qui contribuent à une société multiculturelle.
Pour acquérir ces qualités grâce aux études à FILA, nous aimerions que vous acquériez, au cours de vos années de collège et de lycée, la capacité de vous exprimer et de penser en langues étrangères, ainsi que les connaissances de base en sciences naturelles nécessaires à la compréhension des phénomènes de la vie et de la santé, et l’esprit d’initiative, l’autonomie et l’attitude positive à travers des activités extrascolaires, des activités de volontariat et des expériences à l’étranger, etc.
NIYONSABA François, M.D., Ph.D. Juntendo University,
本校卒業生の順天堂大学レポート 順天堂大学薬学部1年 R.Y.
みなさん、こんにちは!2024年卒業生のR.Y.です。大妻中野高等学校をこの春に卒業し、現在、順天堂大学薬学部薬学科の学生です。 この薬学部は新設されたばかりなので、中には順天堂大学に薬学部ができたことを知らなかった方もいるのではないでしょうか? そこで、このレポートでは、皆さんに順天堂大学の特徴や雰囲気、そして私が今、学んでいる薬学部について紹介します。
1. 順天堂大学の特徴
順天堂大学は健康総合大学であり、医学部、スポーツ健康科学部、医療看護学部、保健看護学部、国際教養学部、保健医療学部、医療科学部、健康データサイエンス学部、そして薬学部の計9つの学部があります。 学部ごとにキャンパスが分かれているのですが、他学部のサークルに入ることも可能です。 離れている学部にあるサークルだと移動は大変そうですが、5月になる頃には遠さより楽しさが勝つ!と言っている友人が多い印象です!
2. 私が順天堂大学薬学部を選んだ理由
薬学部を選んだきっかけは、薬剤師である母への憧れからでした。 私は、韓国での駐在経験があり、インターナショナルスクールに通っていた背景があることから、医療の勉強、薬学部があることと同じに、グローバル教育に力を入れている順天堂大学が自分にとって最適だと感じました。 順天堂大学の医学部などの学部でもの国試合格率の高さや臨床教育の多岐にわたる選択肢の多さに魅力を感じたことが決め手となり、受験しました。
3. キャンパスに関して
薬学部は日の出キャンパスにあり、新浦安駅からバス/自転車/徒歩で通学することができます。所要時間はバスだと7〜10分、自転車だと15分、徒歩だと20分前後です。ちなみに新浦安駅は、ディズニーのある舞浜駅と隣駅です。 放課後ディズニーをしている学生もたくさんいます。 薬学部は新設されたばかりなので、現在は他学部の校舎で勉強を行なっているのですが、2025年には薬学部棟が完成する予定なので、みなさんは新しい校舎で勉強することができます!
4. 順天堂大学薬学部の特徴
順天堂大学薬学部ならではの特徴としては、大学と先生方、スタッフのサポートが非常に手厚いところです!薬学部の1学年が186人いるのですが、5人につき1人の担任の先生がつきますので、気軽に相談であったり、質問したりすることができます。担任の先生以外でも、その科目の勉強方法に関する相談や質問対応も理解できるまで、丁寧に指導してくれます。また、高校の物理選択/生物選択の履修状況に合わせて、高校レベルから大学レベルへの導入授業も行ってくれるため、生物か物理が未履修であっても心配いりません。 私の学年は先輩がいない分、横の繋がりが強く、普段一緒に過ごしている友人やサークルの友人、学年の学部が一体となって協力して「みんなで頑張ろう!」という雰囲気が強いです!
5. 授業に関して
薬学部はほとんどが必修授業で、教養を始めとし基礎化学、生化学、薬学数学、生物有機化学、医療プロフェッショナリズム、薬学物理学、生理解剖学、体育、生物学などがあります。必修以外だと、社会学、心理学、人間関係論、法と社会、有用天然資源の歴史と応用、現代社会と経済、生命倫理、リハビリテーション論、フランス語、中国語、医療•薬学英語など薬学以外の勉強もすることができます!授業は1コマ90分間なので、高校の時とは違い、最初は少し長く感じるかもしれませんね。時間割は英語のクラス分けや、選択している授業によって変わってきます。ですが、1年生の内はお昼に終わる日や14時半頃に終わる日も全然あるので、サークルやバイトもできます!
6. 休み時間と放課後
お昼ご飯は、メニューが週替わりの学食、お弁当やベーカリー、コンビニなど幅広く選べるものがあるのでその日の気分や時間などによって決められます。カフェテリアから海が見えるのはなかなか珍しいような気がします! 空きコマの過ごし方は本当に様々で、私はよく芝生で友人とおしゃべりをしたり、課題に取り組んだり、資料のまとめを何人かで分担して取り組んだりしています。これはレアケースですが、ショッピングモールに行く人達や、エクスピアリまで自転車(30分…?)で行く人、近くの海を見に行くような人達もいます! 放課後は自習スペースや図書室、会議室等があるので、気分や場面によって、使い分けることができます。ソファ席が1番人気で、お昼も放課後も、授業が終わってすぐにいかないとなかなか取れません。 ちなみに私の放課後は月•水•金曜日にサークル活動、火•土曜日にバイトをしています!
7. キャリアに関して
入学する前までは、ただ漠然と薬学部は薬剤師か企業にいくか研究という進路しか知らず、一言で研究といっても、あまりイメージが湧きませんでした。ですが最近は、研究や発明などをして海外で活躍されている女性薬剤師さんから実際に話を聞いたりすることで、自分も研究者の方面に進むのもあり!だなと考えるようになりました。 キャリアデザインのための授業や、薬学部を卒業された方からお話を聞ける機会もたくさんあるので、将来について考えたり、友人と話し合ったりする機会も増えます。それが日頃のモチベーションにも繋がっています!周りの友人には、順天堂の病院薬剤師になりたいと言っている人が多い印象です。そのために順天堂大学にきたと言っている人も少なくないです!
以上が順天堂大学薬学部の紹介です。いかがでしたでしょうか? 最後まで読んでくださり、ありがとうございました。