妻中便り

2024オーストラリアセミナー報告(7/13~7/27)

7月13日~7月27日 オーストラリアセミナー報告

大妻中野との姉妹校であるSaint Andrew’s Catholic Collegeで2週間と短い期間でしたが、
生徒たちは日頃はできない様々な学びを体験してきました。

プログラム初日、ケアンズ国際空港に到着し、生徒たちはホストファミリーと合流する場所である現地の言語学校Sun Pacific Collegeへ!
ホームステイやケアンズでの過ごし方についての説明を受け、それぞれホストファミリーと合流しました。

到着した次の日から早速、Saint Andrew’s Catholic College(StACC)に登校する日々が始まりました。
StACCには日本でいうところの保育園、幼稚園、小学校、中学校、高校の全てが揃っています。
エリアこそ分かれていますが、同じキャンパスの中に小さな子供から車で通学する大人と等しい生徒までが共存しています。
StACCでは、生徒たちは2、3人ずつが現地で日本語を履修しているyear 10(高校1年)のバディと一緒にバディの時間割に沿って授業に参加し、バディを通して学校間での交流を深めることができました。

今回のプログラムでは、1週目がNAIDOC week、2週目がCatholic Education Weekとして、それぞれのテーマにちなんだ授業やイベントが行われました。
NAIDOCとは、
“NAIDOC stands for National Aborigines and Islanders Day Observance Committee. Its origins can be traced to the emergence of Aboriginal groups in the 1920′s which sought to increase awareness in the wider community of the status and treatment of Aboriginal and Torres Strait Islander Australians.”
(from https://www.naidoc.org.au/about/history)
…とあるように、オーストラリアの先住民族に関する啓発活動をしている団体の名称で、
そうした先住民族の文化等を讃えるNAIDOC weekという週間の活動として特別授業が行われました。
今回生徒たちは、オーストラリアの文化を学ぶ一環として様々なことを実際に体験させてもらいました。
先住民の伝統的な狩猟道具であるブーメラン投げやひものついた木片を回すことで音のなる楽器の演奏を体験したり、先住民のダンスや音楽などを鑑賞したり、と現地でこそできる学びがたくさんできました。

2週目のCatholic Education Weekでは、
また、この週は小学生の授業に参加する時間もあり、図書館を見学したり、音楽の授業を見学したりしました。
日本語の授業では、折り紙、日本の遊び、日本語でのネームカード作り、という3つのブースを作り、そのそれぞれにインストラクターとして本校生徒が配置され、StACCの生徒たちがローテーションでそれぞれのブースを回る、というアクティビティも行いました。
慣れてきたころにはyear 3の生徒、year 4の生徒、それから目の前で遊んでいるprepの生徒といったたくさんの子どもたちが本校生徒たちを取り合うくらい大人気に!

この期間、Lunch on the Lawnという、ランチの時間に保護者をキャンパスに招いて、生徒と保護者一緒にチャペルの前の芝生の上でピクニック風にランチを食べる、というイベントが開催されました。
StACCの生徒が簡単な屋台を出してちょっとしたスナックを販売したりもして、ランチタイムのキャンパスがちょっとした休日の公園のようになり、仲良くなったprimaryの子どもたちとも楽しく過ごしていました。

StACC最終日、presentation(修了証授与式)行われ、Assistant principalの方から参加した生徒たちは一人ひとり修了証を受け取りました。
2週間という短い期間ではありましたが、充実したプログラムを経験し、現地の文化の学びやバディととても深い交流の出来た2週間でした。
コロナ禍を経て、ケアンズでは海外校からの短期・集団の生徒受け入れもほとんどなくなってしまっている中、StACCが本校のプログラムを受け入れているのはとてもレアなことで、それはここまでの関係性の蓄積があるからこそできることなのだと、と色々な方から何度も言われました。
本校生徒を受け入れて下さったホストファミリーの方々はそんな中でも、皆さんを喜んで受け入れてくださった方々で、今回このような体験ができたこと自体幸運なことで、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

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