妻中便り

ノーベル平和賞と被団協をユネスコスクールとして考える – Beyond School

本校は、「学芸を修めて人類のために」を建学の精神とし、「地球市民として、Society5.0における持続的なより良い社会の創造と自らの幸せを紡ぐことのできる人材の育成を目指す」というスクールミッションを掲げ、ユネスコスクールとして、このスクールミッションを具体的なカリキュラム、各種のプログラムで実践しています。

ユネスコスクールが重点的に取り組む3つの柱  ①地球市民および平和と非暴力の文化、②持続可能な開発および持続可能なライフスタイル、③異文化学習および文化の多様性と文化遺産の尊重のうち、今回は地球市民と平和についての取り組みを紹介します。

ユネスコスクール(兵庫県立舞子高等学校)とACCUから

本校では、国際的な理解と協力の促進を目指して、ACCU(アジア文化交流センター)からの呼びかけに応じ、ユネスコスクール(兵庫県立舞子高等学校)が提唱しているこの平和を考える取り組みを実施しました。 日本原水爆被害者団体協議会(被団協)がノーベル平和賞を受賞したことに関連して、ノーベル平和賞の受賞理由にあるように、「平和への意識を広めるための取り組み」を学ぶ貴重な機会としてこのプログラムに取り組むことができました。

授業と連動して、リサーチとディベートに取り組む

ノーベル平和賞に関連した課題では、学生たちが日本原水爆被害者団体協議会(被団協)の活動について調査し、その平和活動を広めるためのプレゼンテーション用スライドを作成しました。作成したスライドをもとに、4~5人のグループで平和について自分の見解を述べ合いました。生徒たちは、世界で唯一の被爆国として何を訴え続けるべきか、日本が核兵器禁止条約に批准していない現状について考察し、被団協が訴える「NO MORE HIBAKUSHA」や核廃絶に向けた取り組み・課題への理解を深めました。

この活動を通じて、国際的な核問題への理解が深まり、核兵器が二度と使われることのない平和な世界を実現するための考えを深める貴重な機会となりました。また、この学びを中学3年生の3学期に学習する国際問題の分野に繋げていきたいと考えています。(グロ―バル・リーダーズ・クラス(GLC)では、公民の授業で行うディベート大会のテーマの一つとして「核廃絶」を取り上げ、生徒たちは肯定と否定に分かれて議論を行います。)

中3生の有志 – 千羽鶴の活動へ 

さらに、中学3年生の有志生徒が中心となって、平和への願いを込めた千羽鶴の活動に取り組みました。中3や高1を中心に、教職員やOGも参加し、協力して鶴を折りながら、平和の重要性を再確認する貴重な時間となりました。

これらの活動を通じて、生徒たちが平和について一人一人が自分事として考え、国際社会で積極的に活躍できる人として成長することを目指して、今後もACCUや様々なユネスコスクールと連携し、国際的課題を探究する多様な学びに学校全体で取り組み続けていきます。

私たちの千羽鶴プロジェクト

 

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