St Andrews Seminar No.4
セント・アンドリュース・セミナー 4日目
7月27日(日)
朝の最低気温は13度。最高気温は25度です。快晴。乾季のためにカラッとしていて、「さわやか」という形容詞の意味が究極的に理解できる一日。おおげさですが。日本で言うところの洗濯指数は120%という感じです。僕も朝から洗濯(手洗い)を思わずしてしまいました。よく乾いて気持ちいい。日曜の朝にふさわしい心温まるひと仕事ですね。
生徒の皆さんは、それぞれのステイ先でファミリーと一緒に過ごしました。アウトドア・バーベキューに行った人、スポーツ観戦に行った人、ビーチに出かけて遊んだ人、シティに来て散策した人、いろいろあるようです。この1日でぐっと家族らしくなったのではないでしょうか。ホストファミリーの方々も生徒の皆さんの様子をとても細かくみてくれています。特に気になる様子があれば、すぐにコーディネイターや私のところに連絡があります。数人のホストママから、「生徒さん、家庭でおとなしいけど私たちの対応が不十分かしら?」という問い合わせ。それだけしっかりと見ていてくれているんですね。大丈夫です。こちらのホストママは皆、たくましく陽気でそしてよく気がつく女性です。パパは一般的に無口でじっくり見守る職人タイプが多いような気がします。誇り高い開拓者スピリッツですね。オーストラリアのナショナル・アンセム(いわゆる国を代表する曲)、“ワルティング・マチルダ”が似合いそうです。
さて、この誇り高い開拓者スピリッツといえば、一昨日のカンタス航空の事故。驚かれた方も多いかと思います。日本での報道がどんな様子かわかりませんが、こちらでは、パイロット、ジョン・バーテル氏の素晴らしい飛行機操作と勇敢かつ冷静な精神を讃える記事が目に付きます。世界で最も安全な航空会社、カンタス航空の誇りをしっかり守ってくれた!という受け止め方です。カンタス航空のCEO、ゲオフ・ディクソン氏も、乗客に対して丁寧にお詫びしながらも、「私たちはしっかりこの事故を調べ、またこの機を飛ばします。」とのコメント。問題点を指摘し、そのマイナスな部分だけを強調するのではなく、むしろ、より悪い事態に至らないように問題を克服したプラスの部分を讃え、賞賛する姿勢。これがポジティブな考えなんですね。オーストラリアの方々のポジティブな姿勢について何日か前に書きましたが、これこそ、わかりやすい一例です。
そういえば今年はオリンピックイアーです。12 days to go。8月8日開会式。北京。そのカンタスの報道も、オリンピックが近いので、もしかしたら自国への誇りの気持ちを盛り上げようという感覚も働いているのかも知れません。(「カンタス航空の事故」とは言わずに、「カンタスのドラマ」という表現をしています。)オーストラリアの水泳ナショナルチームも、昨晩、ブリスベーンから北京へ出発とのこと。アメリカと並ぶ水泳王国のオーストラリア。気合も入っています。オリンピックに合わせた水泳チームの歌まであるようです。名づけて、Live It, Dream It 。すごいですね。そして、歌に出てくるキャッチコピーは、”We have no fear 窶骭 believe us. “ 「恐れるものなどない。自分たちを信じて!」 まさにカンタスのスピリッツであり、オーストラリアのスピリッツそのものですね。こうしたことを肌で感じ、身体に刻み込めることこそ、海外セミナーでなければできないことです。日曜日でも、学ぶことがたくさんありますね。
引率 水澤 孝順
今日は日曜日で生徒の写真はお休み。代わって、オーストラリアを代表する2大キャラクター、コアラとカンガルーです。「コアラのように悠然と、カンガルーのようにたくましく」