St Andrews Seminar No.7
セント・アンドリュース・セミナー 7日目
7月30日(水)
予報どおりは今朝は少し冷え込みました。12度。風が冷たいせいもあり、東京の初冬の朝を思わせます。きりっとしたクリスプな気持ちのいい朝。快晴。最高気温は24度でした。生徒からは、昨夜は星が「やばいぐらい綺麗!」との声が。確かに、空気が澄み切っているのと夜がしっかり暗いからです。夜の暗さや闇があって初めて星の光や美しさがわかるんですね。闇があって光があるということ。シンプルな事実ですが、とても教示的です。宗教的でもありますね。
今週はセント・アンドリュース校のカソリック・エデュケーション・ウィークということでさまざまな行事があるようです。その一貫として校舎新築のオープニング・セレモニーが開催されました。10時から11時20分まで。かなりボリュームのある式典です。学校としての力の入れ具合がわかります。会場にはセント・アンドリュースの吹奏楽バンドとコーラス隊が控えています。式典は、ブラッド先生の開式の挨拶、ロレッタ校長先生の挨拶と来賓の紹介から、ビショップ(牧師)ジェームズ・フォレイ師の祝辞、カソリック教育協会代表ビル・スルトマン博士の祝辞そして議員の方々のお話と続きます。保護者の方や地域の方々も生徒と一緒に列席しました。本校の生徒もホストシスターと一緒に列席。貴重な体験です。
基本的にこうした式典は、「挨拶、祝辞、歌」からなるのは世界共通だというのがわかったと思います。ただこうした式典に高等部、中等部の生徒代表がそれぞれ数名、来賓とともに列席し、きちんとお礼の挨拶のスピーチをすることはとても素晴らしいことですね。また地域の一般の方も積極的に招いて参列してもらい、終わった後に歓談することもとても有意義なことだと思います。私たちも列席し、校長先生、教頭先生に改めてお祝いを申し上げました。教頭先生とお話したところ、2001年からスタートした学校の建築が今も続いており、2010年で完了とのことです。第1次プロジェクトから第9次プロジェクトまで計画されており、今回は第7次、8次プロジェクトの完成記念セレモニーです。広大な敷地の中にある学校で、少しずつ生徒の学年の増加とともにさまざまな教室を増築していっています。
本校の生徒たちは、だいぶこちらの学校生活に慣れるとともに自分の個性がでてくるようになりました。こちらの学校のスー・ヒューム先生は、ホストシスターの生徒の性格をよく把握されているのに加えて、本校の生徒の一人ひとりの様子もしっかりと押さえてくれています。少しでも大変そうな生徒には、呼んで話を聞いてくれています。ホストシスターを呼んで話をすることもありますし、本校の生徒だけを呼んで話を聞いて解決策をアドバイスしてくれる時もあります。本校の生徒のことを本当によく考えてくれています。
さらに、セント・アンドリュースには、日本人の女性の日本語の先生、森本先生がいらっしゃって、本校の生徒の様子をよく見てくれています。短期間の間ですが、本校の生徒の性格もよく把握されています。先生はこちらで日本語を選択している生徒(ホストシスターになっている生徒も含まれます)の性格ももちろん良く把握されていまから、セント・アンドリュースの生徒、日本人の生徒の相互の特性を十分に踏まえて、アドバイスをしてくださっています。森本先生いわく、「しっかりと自己主張してくださいね。遠慮することが良いことなのではなく、自分の気持ちや考えを表に出すことが良いことなのです。英語が母国語でないのだから、間違ったり、うまく言えなくて当たり前。それで、落ち込む必要など全くありません。知っている言葉で可能な限り何回でもトライして下さい」
残された貴重な時間。さあ、がんばりましょう!!
引率 水澤 孝順
セレモニー直前の雰囲気です。
キャンパスの中で。元気に過ごしています。