心で千羽鶴を折った日
「平和学習旅行」というのが、大妻中野中学校の修学旅行です。
原爆の投下された地、長崎を訪れて平和のありがたさ、命の
尊さを学び、それを後世に伝えていくための3泊4日。
現地で見聞きすることがより強く、深く心に刻み込めるように、
中学2年生の段階から事前学習を何度も行います。
今日は、ヒロシマ【原爆の子の像】で知られる佐々木貞子さんの
甥御さんである佐々木祐滋さんをお招きし、自分たちと同年代
だった貞子さんという人物や、貞子さんの闘病生活についての
お話を伺いました。
貞子さんのご家族が、貞子さんを励ますためにも本人に決して
明かそうとしなかった原爆症という病の恐ろしさ。
実は原爆症であることを知りながら、ご家族を心配させないため、
知っている素振りさえ見せずにこの世を去った貞子さんの強さ。
同じような年齢である自分たちは、貞子さんのように優しく、強く
いることが出来るだろうか…声にならない自問自答が2年生の
表情にあらわれています。
シンガーソングライターである祐滋さんは、亡き貞子さんの祈りを
歌に乗せて伝えてくださいました。
最新鋭の兵器であれ、たった一本のナイフであれ、ただひと言の
言葉であれ、人が人によって傷つけられる事態を私たちは絶対に
防いでいかねばなりません。
誰もが明るく、未来に期待できる世の中を実現するために、
妻中生の学びはこれからまだまだ深くなっていきます。