妻中便り

スーパー・グローバル・デイ

7月14日(火)はスーパーグローバルデイとして、以下のような3つの取り組みが行われました。

 

午前中はアフリカ西部の国・ブルキナファソ大使館から、アンジェリーナ・ナナ氏を本校にお迎えして、国の現状、子供の就学率や極端に低い女子の就学についての課題と解決に向けて、日本が支援している内容や、ブルキナファソの女性リーダーが国を変えようとしている動きなどを伺ったり、意見を交わしたりしました。印象的だったのは、「確かにアフリカは貧困国ではあるけれど、国民の多くは自分たちをポジティブに捉え、生活に喜びを持っています。心は豊かで、何でも分ち合うホスピタリテイーの気持ちに溢れています。」と誇りを持って大使が語っていたことです。このブルキナファソはフランス語が公用語の国です。マダム・ナナはゆったりとしたきれいなフランス語で私たちに語りかけてくれました。

 

午後は、大妻女子大学・大学院教授の服部孝彦先生によるオール・イングリッシュでのアカデミック・コミュニケーションのためのモデル授業が行われました。この授業に参加した生徒は、お互いに絶えず自分の頭で考えて英語を話す必要があります。そして、次々にステージに立って英語でのショート・スピーチが求められます。本校の英語ネィティブ教員たちもファシリティターとして、英語だけで自分の意見を主張するトレーニングをサポートしてくれました。2時間30分にわたって、英語を話し続けたこの授業は、今後の本校の英語教育の指針となります。この授業の最後に、服部先生は、「人前で英語を話す上で一番大切なことは、”Be confident, keep an eye-contact with anyone and smile! “です」とマダム・ナナと同じお言葉、ポジティブな言葉で授業を締めくくりました。

 

夕方からは、模擬国連参加生徒のプレゼンテーション、そして経済産業省からゲストをお迎えして、現在の日本が世界の中で経済的にどのような立ち位置にあるのか、その抱える問題は何かなどの講演をしてもらいました。お話しされた方は貿易経済協力局技術協力課・課長補佐で、アメリカ・ジョージタウン大学・経営大学院に留学した経歴をお持ちの方です。若い女性のキャリアの方ですから、生徒達にとっては素晴らしいロールモデルとなったと思います。彼女は、アフリカへの日本の開発援助の持つ人道的な意味と経済的な意味という複合的な視点を生徒に伝えてくれました。ここで、再びブルキナファソ大使夫人、マダム・ナナの言葉に繋がりました。

一覧へ戻る