Artsの力をグローバル社会へ
哲学者ニーチェは次のような言葉をのこしています。
「芸術こそ至上である。
それは生きることを可能ならしめる偉大なものである」
人が生きるために、水や食料、燃料や衣類はもちろん必要です。
しかし、「人間らしく」生きることを考えたとき、
歌や絵画、造形といったArts(アーツ)が及ぼす力は想像以上に
大きいのではないでしょうか。
来週に迫った文化祭の準備中、校内のあちらこちらで生徒の
情熱がこもったArts(アーツ)が着々と創り上げられています。
その傍ら、本日は特別なゲストをお招きし芸術の素晴らしさを
実感するセミナーを開催しました。
東京藝術大学副学長、松下功先生が軽妙な語り口でグローバル
社会におけるArts(アーツ)の役割について語って下さったあとは、
現役の東京藝術大学生によるミニコンサート。そして、生の
芸術、アール・ブリュットの発信地として知られる中野区の
愛成会から参加してくださったみなさんと一緒にキャンドル
Arts(アーツ)のワークショップを行いました。
聴く、観る、創る、と五感がフル稼働したアッという間の
2時間。最後は完成したキャンドルを一斉に点灯します。
「星」をテーマにそれぞれの個性で彩色されたキャンドルが
Cosmosアゴラを一挙に幻想的な空間に変貌させ、そこに
しっとりとドビュッシー「月の光」の調べが…。
文化祭で賑やかな校内の雰囲気を忘れてしまうような光と
音の幻想空間。明かりがついてもなお、身体の中に音楽と
色彩の余韻がたっぷりと残り、会場は不思議な一体感で
満たされていました。
Arts(アーツ)は心を豊かにし、人と人とをやさしくつなげます。
人が手を取り合い、分かり合うために、Arts(アーツ)は不可欠だと
実感させられたイベントでした。