年の終わり、折り目正しく「礼」(2学期終業式)
「今のは美しい礼、とは言えませんね。もう一回。」
式典や集会で壇上に立つ宮澤校長からは、ときどき、
やわらかい声で、ビシッと厳しい言葉が発せられます。
挨拶も、お辞儀も、知らず知らず「決まりごと」として
漫然と流してしまいがちな行為です。
だからこそ、自然に毎日生活していく中で、出会う人には
明るくしっかりと挨拶をし、お辞儀をするときにはきちんと
頭を下げることができる、素敵な女性に育って欲しい・・・。
大妻中野に一歩入るとあちこちから聞こえる元気な挨拶は、
学校から6年間かけて贈られる、「生活習慣」のプレゼント
だと言えるかもしれませんね。
今日は2学期の終業式。
式典でするお辞儀は、お礼の心を持って、2015年の1年間、
自分たちを見守ってくれた教室に、街に、支えてくださった
みなさまに向けましょう。
宮澤校長のそんな言葉でもう一度全員が頭を下げたとき、
総勢1,500人近い妻中生たちの頭が向く方向に、ほんの少し
ブレが生じました。
それぞれが感謝を捧げたい場所を、相手を頭の中にイメージ
していたのでしょうね。思いのこもった、丁寧なお辞儀でした。
当たり前のことを当たり前と受け流さない心、常に感謝の
気持ちを忘れない心、学校から6年かけて贈るプレゼントを
それぞれの胸ポケットに、妻中の2学期は本日無事終了です。