千羽鶴に込めた思いに触れて
大妻中野の「修学旅行」は中学校・高等学校ともにひとつのテーマを
しっかり学んで現地へ向かう、研究旅行です。
高校2年生は古都、奈良・京都への歴史研究旅行。
中学3年生は長﨑への平和学習旅行。
今日は、中学2年生が被爆者について、『飛べ!千羽鶴!』で知られる、
ヒロシマ原爆によって白血病と闘い、命を落とした佐々木禎子について、
禎子さんの甥、祐滋さんのお話から、学ぶ時間を設けました。
祐滋さんのお話を聴いた生徒たちの感想を紹介します。
「今回のお話を聞いて、生きたくても生きることができなかった人が
沢山いらっしゃったことを知り、命の尊さや今生きていられることの
ありがたさを改めて実感することができました。私はこれから、人に
優しい思いやりの心を持っていこうと思います。」
「禎子さんが、どんなに苦しくても、誰にも辛いなど言わなかったのは、
本当に我慢強く、心配をかけたくない、という気持ちがあったからだと
改めて実感しました。私たちは、禎子さんのように原爆で亡くなった
人たちの分まで、幸せな生活を送れていることに感謝して生きていきたい
です。思いやる心を大切に生きたいと思います。」
他者について、歴史について知ることで分かる「自分」があること。
これから旅行までに学んでいく多くのことが、ますます自分を深く知る
ことにもつながるのでしょう。外へ広く、内へ深く、妻中生の目は
あらゆる方向へ向いていくのです。