妻中生から中学受験生へのメッセージ2016⑥
日本の学校における「部活」というものは、一種独特の文化だといえるかもしれません。
部員数の多い部活であれば、独特の雰囲気は一層色濃いものになります。
生徒たちは、自分のスキルアップをはかるとともに、先輩・後輩・同学年と築いていく
人間関係や、大会・コンクールの結果と向き合い、成長していくのです。
大所帯の部活で、人前に立つ役職に就くこと。
それは、中学生・高校生にとって相当な重圧であり、また、劇的に自分を成長させる、
人生に何度かあるかないかのチャンスだといえるでしょう。
今日は、今年度NHK全国学校音楽コンクールで全国大会出場を果たし、さらに
TBSこども音楽コンクールにて全国1位の栄冠を勝ち取った中学合唱部の部長を
務める中学3年生からメッセージをお送りします。
私が大妻中野を受験したのは、母親の友人が妻中の学校説明会を訪れ、
妻中を気に入った、ということで、私にも受験をすすめてくれたからです。
実は、私自身は一度も妻中に足を運んだことがなかったのでした。
妻中を受けるまでにも、1月からいろいろな学校を受験しました。
結果も○だったり×だったり・・・。
妻中を受けたのは2月3日、当時はコア選抜でした。(※現在第4回はアドバンスト選抜)
夕方出る結果を、私は自分の部屋のパソコンで、1人で見ました。
自分の番号があるのを確認し、「よっしゃ!」と小さくガッツポーズ。
結果を気にしていた両親に合格を伝えると、すごく喜んでもらえました。
入試まで一度も訪れたことのなかった妻中に入学して、とにかく驚いたのが
挨拶の習慣です。どの学年の先輩も明るくて、1年生だった私たちが校内で
迷っていると、こちらから訊いたわけでもないのに教室を教えてくださるなど、
みんなすごく気配りが出来るんだなあ・・・とビックリしました。
通学時間が長い私は、学習の時間がちゃんと取れるか心配でしたが、朝の
「妻中義塾」という自学自習の時間があったことで、キチンと勉強用に時間を
確保するクセがつきました。
朝、人が少ないうちに登校すると、先生方に積極的に質問しやすいことが
わかり、ドンドン質問できたことも良かったです。
コアクラスで入学しましたが、だんだん学習内容に自信がついてきたので、
中学3年に上がるとき、アドバンストクラスを希望しました。
アドバンストの学習は速度も内容もレベルアップしますが、すごくやりがいが
あると思います。
そして、私の妻中生活を語る上で欠かせないのが合唱部の活動です。
中学2年の3学期、部長になることが決まったときには、ハッキリ言って
不安しかありませんでした。
でも、1人で頑張る必要なんて全然なく、同学年のみんなや後輩たち、
みんなでまとまって頑張れる空気があるのが妻中合唱部です。
励まし合って、助け合ってみんなで立ったステージ。
今年度、NHK全国学校音楽コンクールの全国大会に進めたことも、
TBSこども音楽コンクールで全国1位をもらえたことも、「誰かの力」
ではなく、「みんなの努力」「合唱部の絆」でそこまでいけた、ということが
何より嬉しいです。
受験生のみなさん。
「日本一になれ、とは言わない。日本一の努力をしよう」が私たち合唱部の
合い言葉です。今まで積み重ねてきたことは、必ず自分に素晴らしい結果
として戻ってきます。努力は必ず報われる、私はそう信じています。
本番までの時間が少ない今、きっと不安な気持ちでいることでしょう。
でも、これまで頑張ってきた自分や、支えてくれた周りの人たちを信じて、
夢に向かって進んでください!
入学式、みなさんの前で歌えることを楽しみにしています!
中学3年生 中学合唱部部長 M・Mさん