新たに何を「もぎとる」か(1学期始業式)
春のあたたかな雨が満開の桜を濡らす土曜日の朝。
外のお天気とはうらはらに、校舎の中は朝一番から高揚した声が飛び交います。
新学年スタートの本日。
中学3年生以上は学年全体でクラスが再編成される大妻中野。
1学期始業式は新しいクラスが発表される「事件」で1日が始まります。
明日入学式を迎える新中学1年生、新高校1年生を除いた妻中生が目をキラキラ
させながらメインアリーナに集まり、始業式がスタート。
宮澤校長がマイクを持って壇上に現れ、笑顔で「筆記用具は持ってきましたか?」と
尋ねると、妻中生たちの醸し出すムードがキュッと引き締まりました。
今日は、始業式という場を使っての「校長授業」が行われるのです。
教科書もプリントもありません。
妻中生たちは、マイクを通してやわらかく響く宮澤校長の声を食い入るように聴き、
必死でメモをとります。
メモを覗いてみると、「人の話は“もぎとる”ように聴く」「なぜ人のために貢献するか」
「学習はスポーツと同じ!」など、あとから何度も読み返し、整理し、確認し直したくなる
言葉が満載です。
大妻中野に通う生徒たちは、世間の水準で考えれば確実に恵まれた立場にある、と
言えるでしょう。恵まれた立ち位置にあって、与えられるものを漫然と受け入れるだけ、
それではもったいない!与えられるたくさんのものを“もぎとる”ように受けとめ、自らの
財産にしようと躍起になる姿勢。受けとめたものについて自分の頭で懸命に考え、
整理し、理解していく過程。得た知識を、世の中で活かせる知恵に変えること。
生徒たちが目指す「妻中Success」。
それは、与えられるものを「もぎとる」姿勢の先にあります。
今日から、何を「もぎとる」か、どんな知恵で世の中に貢献できるか…。
それぞれの「妻中Success」に向かう、楽しみな1年がスタートしました!