勝って上げる声、みんなで贈る拍手(体育祭本番)
「保護者のみなさんも、声を上げてみてください!『娘たちを応援するぞ!』」
いつもキラリとセンスの光るお言葉をくださる父母後援会会長のご挨拶は、なんと
体育祭をご観覧にいらっしゃった保護者の方々にも向けられました。
突然の呼びかけ、さて、どうなる?というスリル満点のドキドキもなんのその。
愛娘の応援に駆けつけた保護者のみなさまです。「TAKE2」など必要ありません。
頼もしい「おー!!!」のかけ声が保護者席から巻き起こりました。
応援する声はもちろん、勝ったときの嬌声や先輩後輩のダンスを讃える歓声も
それぞれが幸福感に満ちて素晴らしいものです。
そうした声はスポーツの祭典ならでは、という活気と笑顔に満ちています。
でも、大妻中野の体育祭ではもうひとつ、素敵な音が必ず聞こえてくるのです。
それは、リレーで一番最後にゴールした走者に贈られたり、最後の挨拶、達成感で
涙声になる体育祭実行委員長に捧げられたりする、心からの拍手。
勝つことだけを、相手に優ることだけを喜ぶ体育祭だったら、きっとそれはいずれ
記憶の片隅に追いやられる味気ない思い出になることでしょう。
中学1年生で初めて踊るエアロビクスに、上級生の誰もが客席から同じ振り付けで
応える一体感。高校3年生が6年間の集大成を見せる詩吟舞踊の時間が近づくと、
なぜか下級生までそわそわと落ち着かなくなる連帯感。
こういう体育祭だから、生涯大切な思い出として鮮やかによみがえるのでしょうね。
予行・本番と梅雨時とは思えないくらいの快晴に恵まれた今年の体育祭。
明日はきっと今日の拍手に似た音で雨粒が窓を叩くとの予報です。
週明けの体育祭から一転、平常授業の日々が戻ってきます。
今日の思い出を雨音のはざまで語り合う時間も、ぜひ大切にして欲しい!
そしてまた来年も、素晴らしい拍手に満ちた体育祭で、妻中の歴史に素敵な思い出を
増やして欲しい!そう願います。