妻中便り

「ビリョクだけど、ムリョクじゃない!」(第20代高校生平和大使)

「今日は1学期最後のGIS(Global Issue Study)ですね。本当なら、今学期の振り返りをしたいのですが、

今だからこそやりたいことがあるので、そちらを優先します。」

高校2年生GLC(Global Leaders Coarse)の土曜日3時間目、4時間目は世界を取り巻く問題について

考えたり、自ら発信する手法について模索する時間。2年目を迎えたGIS授業はいっそう充実度が増し、

GLC生徒たちが持っていた伸びしろの大きさに、むしろ大人の側が驚いています。

 

電子黒板にパワーポイントが映し出されると同時に、席を立って教壇に向かう生徒が一人。

重松舞子さん。

第20代高校生平和大使に選ばれた、東京都代表です。

全国から数多くの応募がある中、22名の代表メンバーに選出された重松さんは、先月18日、広島で

開催された平和大使の結団式に参加してきました。

大使に選ばれるまでに持っていた気持ち、結団式で全国から集まった大使たちとふれあって生まれた

気持ち、今後に向けて大きくふくらむ夢と希望…。

まずクラスメイトと共有したい胸の内を発表し、そこから授業として掘り下げていくことになったのでした。

 

シンプルなパワーポイント画面を前に、切々と語る重松さん。

クラスメイトはすごい勢いでメモを取りながら、食い入るように聴いています。

「ビリョクだけど、ムリョクじゃない」

高校生平和大使のスローガンは、すべての平和活動に通じます。

ひとり一人の力は小さいものでも、それがゼロでない限り、つなげて、重ねて大きくすることが可能です。

私たち、東京に住む高校生には何が出来る?

「戦争」の記憶を直接聴くことの出来る最後の世代。

この立場を、どうすれば活かせる?

以心伝心、とは、このようなことを言うのでしょうか。

クラスメイトの反応は目を見張るほど素早く、アツいものでした。

次々に展開される「平和」を考えるためのアイデア。そのどれもが、高校生だからこそ出来る、現実的で

意味深いものばかり。本気で投げかけられた言葉は、本気でしか受けとめようがないのだと分かります。

 

第20代高校生平和大使の活動は、まだスタート直後です。

5年前、妻中から生まれた第15代平和大使に続き、ふたたび妻中に吹き込まれた平和活動のエネルギー。

今ある情熱を、もっと大きく、もっと深く、もっと遠くへ。今後の活躍を是非お楽しみに!

↓6/18(日)広島で行われた平和大使結団式の模様です。

ニュースでも紹介されました!

 

 

平和大使 ニュース②

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