20年後、30年後のイメージは?(中学生グローバル講演)
今、ここにある「幸せ」って、果たしていつまで保証されるのでしょう?
「20年後の自分が、幸せだと思う人?」
メインアリーナに勢揃いした中学生たち。
ステージ上から問いかける福原先生の言葉に応える手は少なく、そしてポツポツと挙がる
様子も、おずおずと弱々しく…。
それもそのはず、この問いかけまでに、リアルタイムで世界と触れあっている福原先生から
世界基準で衰退している日本経済の話や発達著しい人工知能によって、これまでの生活が
一変するであろう未来の話、めまぐるしく変化する世界情勢の話…呆然とするほど大量の
情報が提供された直後の質問なのですから。
「今のまま」が永遠に続くはずがない。
そんなこと、アタマでは誰でも分かっています。
でも、現実に「今ある幸せ」の姿が様相を変えようとしているなら、まずそれを知らなければ。
おそれずに、正面から向き合い、考えなければ。
新しく生まれる幸せ。
出会うには、どこに向かえばいいのか。手に入れるには何をなせばいいのか。
「マイノリティを受け容れてこなかった日本は、これからなにをすべきですか?」
こう問いかけた中学生に、福原先生は
「今、こうして声を上げたこと、これがすでに、何か始まっていることでもあるんだよ」
と、熱のこもった声で応えます。
アタマにある考えがパッと「浮かぶ」時点でまず何かが始まっている。
あとは、ともった明かりを消さないこと。消さないために、もっと明るく輝かせるために、何か
アクションを起こすこと。より効果的なアクションのために学び、考えること。
どれだけ人工知能が発達しようとも、プログラミングを仕掛ける側は常に人間であるはず。
より幸福な未来のために。20年後、30年後も自分が幸福だとと実感できるために、今
何を学び、何を知るといいのか…。
中学生にとっては素敵に長い夏休み。
じっくり考えることが出来る時間を前に、福原先生は果てしなく広がる水平線を、その先に
広がる新しい地平線を示してくださいました。