妻中便り

From Australia – Study at St. Andrew’s CC #10

Students learned about AFL, one of the most popular sports in Australia, in the afternoon yesterday.  Thanks to the enthusiastic instruction of Mr. King, they played it harder than any student ever, and they were really having fun.

Today, another fine day, students were very active from the very beginning of the morning, playing darumasan-ga-koronda on the lawn.  During 1-3 periods they made Australian traditional bread damper, practiced singing, wrote letters to host families, and enjoyed eating damper just after baked.

 

昨日の午後はMr. Kingの体育の授業で、AFLというオーストラリアでとても人気のあるスポーツを生徒たちは学びました。

これはラグビーに近いスポーツですが、日本ではラグビー自体、体育の授業で学ぶ機会がほぼありません。

その時点でこれはとても得難く刺激的な経験です。

ましてAFL in Australiaにおいてをや。

最初は「一体何が始まるの?」といった感じでおっかなびっくりグラウンドにやってきた生徒たちでしたが、

Mr. Kingのとても熱心で丁寧な指導に引き込まれるように、

徐々に練習に熱が入り、最後の模擬試合では歓声をあげながら一心不乱にボールを追いかけ、

すっかりAFLというスポーツの中に入り込んでいました。

これはMr. Kingの指導力やAFLというスポーツが持つ魅力の賜物であるのと同時に、

生徒たちの「目の前にあるものにまずは真摯に打ち込んでみる」素直な姿勢の成果でもあります。

Mr. Kingが最後に"I really love to teach Otsuma students."と言って下さったのも、

そんな生徒たちの姿勢と無関係ではないはずです。私も引率教員としてとても誇らしい気持ちになりました。

どうかその前向きでひたむきな姿勢を忘れずに。

 

 

このプログラムでのこのMr. KingのAFLの授業は3回目になりますが、

今回は例年にないほどの盛り上がりを見せ、

今まで見たことがないくらいに生徒は楽しみながら、また熱心にプレイしていました。

熱心さのあまり足首を軽く捻挫してしまった生徒も出たほどでしたが、

それも大事には至らず、こちらとしても一安心といったところでした。

日本と変わらず座学中心となる授業の中で、走り回って体を動かす体育の授業が果たす役割の大きさも感じた午後でした。

 

 

さて今日ですが、またも気持ちの良い晴天に恵まれています。

Redlynchで過ごす日々ももう終わりが見えてきていますが、

ここにきて生徒たちもすっかりこの環境に慣れ、図太さすら垣間見えてきています。

その表れ、というわけでもないかもしれませんが、

今日は朝の集合から一限の始まりまでの時間、暇を持て余した生徒たちは、

芝生の上で「だるまさんがころんだ」を始めました。

見慣れないことを始めた妻中生たちを登校してきたSACC生や先生たちが遠巻きにじっと眺めます。

似たような遊びはここオーストラリアにもある、と先生の一人が教えてくれましたが

("What's the time, Mr. Wolf"というそうですが、調べてみると少し違うゲームのようです)、

なんにせよ、こうした素朴な遊びを通じた文化交流も面白いかもしれませんね。

今後検討してみたいと思います。

 

 

朝最初の授業は先週に引き続きMrs. Stephenによるindigenous cultureの授業です。

彼女は本校と関わることに非常に意欲的になって下さって、今日のこの授業も当初は計画になく、

前回の授業時に彼女の発案で急遽設定された授業です。

ありがたいことに、こうした先生方のアイディアや意欲に基づいてこのプログラムは作られています。

 

今日のテーマはパン作り。パンはパンでも、オーストラリア伝統のパン、ダンパーというものを作ります。

作り方は非常に簡単で、小麦粉と砂糖を水とミルクと混ぜ合わせ、練って丸くし、焼くだけ。

そのシンプルさが伝統の重さを感じさせます。

 

 

丸めた後は焼くだけ。

焼き上がりを待つ間、生徒たちには今回の滞在で初めて、

大妻生だけで使えるまとまった時間が与えられました。

そこでまずは歌の練習。

最終日である金曜日の朝、junior years Assembly(小学生の集会)と、

後は同じ金曜日晩のfarewell party、その二つの場で生徒たちは歌を披露しなければなりません。

ここまでお世話になった学校やホストファミリーに感謝の気持ちを伝える機会、

そのためにきちんとした歌声を届けられるよう最低限の準備が必要でしたので、

これはとてもいい機会でした。

 

 

その後、まだ時間があったので図書館に入り、

それぞれがホストファミリーへの手紙を書いたりスピーチ原稿を作ったり、

desk workの時間を思い思いのやり方で過ごしました。

 

 

さあいよいよパンの焼き上がりです。

大きく膨れ上がったパンをMrs. Stephenが切り分けてくれます。

help yourselfで生徒たちはパンを好きなだけ手に取り、バターやジャムを塗って食べます。

食べきれないほど出来上がったbamperですが、

通りすがりの先生たちや生徒たちに端から勧めていると、

最初は遠巻きにしていたSACC生たちも徐々に周りに集まってきて、

あれだけあったdamperが最後にはすっかりなくなってしまいました。

 

 

Mrs. Stephenの思いつきから実現したちょっとしたdamper partyのおかげで、

いつもと変わらないSACCのmorning tea timeに少し違った素敵な風を吹かせることができたようで、

そのことが嬉しく思えました。

 

今日の午後は2回目のzumbaエクササイズが行われます。

 

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