第84回NHK全国学校音楽コンクール全国大会【中高合唱部】
日本全国47都道府県から、小学校 約900校、中学校 約1,200校、高等学校 約500校。
夏の予選で幕が上がる「NHK全国学校音楽コンクール」。
今年で84回目。格式はもちろん、知名度も抜群の伝統ある「Nコン」ステージには、なんと
総数で2,500を超える合唱団が挑むのです。
メンバーを募るところから始まる合唱団、何校かで力を合わせて結成された合唱団、
初めての挑戦でひたすら手探りの合唱団、出場校の数だけ色あせないドラマが
あったことでしょう。
今年で結成45年目を迎える大妻中野合唱部にとって、Nコンはクラブの歴史に欠かす
ことの出来ない、まさに夢の舞台だといえます。
高校生の自由曲『~序・泣いているきみ~』に込められているドラマ。
“なみだは、人間の作る、いちばん小さな海です”
現役合唱部員だけで150人をゆうに超える大妻中野合唱部。
数千にもおよぶ過去からの合唱部員たちは、いったいいくつの海を泳いできたことでしょう。
そうしてあふれた涙が、たくさんの思いを生み出して、今の合唱部があるのだと実感します。
“生きる理由がわからないというなら その理由を僕があげよう”
“君がいなくなると僕は困る だからそこにいてほしい”
“いつか君が僕を守ってくれたから 次は僕が 誰かを守りたい”
中学生の自由曲は、『僕が守る』。
コンクールを目指し、ひたすら練習に練習を重ねる日々。
いったい何のために歌うのか、なぜ自分は歌っているのか、そんなことさえわからなくなる
真っ暗な瞬間が、どの部員にも一度は襲いかかります。
そんなとき、歌う理由を、自分の存在意義を認めてくれる仲間たち、後輩たち、先輩たち。
だから、今度は自分が誰かのために。
中学生も高校生も、「夢」のテーマのもとで立つことが出来た全国大会の舞台。
このステージまで、日本全国にどれほどの海が生まれ、どれほどの思いがあふれてきたか、
それを考えよう。自分に出来る限りの力で、このステージを歌いきろう。
中学生、高校生ともども、ありったけの思いを込めて課題曲・自由曲を演奏しきることが
出来た、そう思います。
応援してくださったみなさま、本当にありがとうございました。
次は10月28日。大阪に開催される全日本合唱コンクール全国大会に挑みます。
たくさんの方からエールを頂戴し、中高ともども、気持ちを新たに努力を重ねる所存です。
あたたかなご声援をよろしくお願い申し上げます。