届けたい、平和の大切さ【朝日中高生新聞・高校生平和大使記事】
この夏、全国から選ばれた高校生平和大使22名が、スイス・ジュネーブの国連本部に赴きました。
日本中から彼らが集めてきた21万4300筆の署名(過去最高数)を届けること。
そこで、唯一の被爆国に生まれ、これからの未来を担う高校生から、核廃絶の願いを発信すること。
これが大使たちの大きな目的です。
ところが今年、例年行われていた高校生平和大使によるスピーチは行われませんでした。
夏休みが明けて、「スピーチ出来なくて残念だったね」と声をかけると、東京代表として選出された
高校2年の重松さんはこう答えてくれました。
「スピーチが出来なかったのは残念です。でも、たくさんの人に出会って、ものすごくいろいろな刺激を
受けて、多くのことを学びました。知らなくてはいけないこと、やりたいことがたくさんあるんだ!と実感
できたので、どんどんそれを発信したいです!」
ジュネーブで出会った、パレスチナ出身の女性が語ってくれた人権侵害の実態。
大使として活動する中で新たに知り得た、核の脅威。
人の心を最もつよく動かすのは、生身の人間が語る、ナマの言葉であること。
だから、自分たち若者がナマの言葉を聴き、語り継がねばならないこと。
彼女たちの中にある「熱」は、スピーチの成否などにとどまってはいなかったのです。
今週発行の「朝日中高生新聞」に、高校生平和大使の記事が掲載されました。
小さな紙面では語り尽くせないほど、大使たちの頭の中には数々のメッセージがわき上がっています。
どんな変革も、まず、誰かが強く思うことから。
今、まさに勢いよくあふれ出している強い気持ちが、世界中に届きますように!