妻中便り

「きっかけ」は多いほど嬉しい【大妻高大連携講座】

雑貨屋さんや輸入物のお菓子が並ぶコーナーを見ていると、『楽しいムーミン一家』のキャラクターが

そここで可愛い姿を見せています。

日本でポピュラーになってなんと、もう50年近くの歳月を数えようとしているのだそうです。

そのムーミン一家シリーズで、主人公のムーミントロールをしのぎ、根強い人気を誇るのが、孤独を

愛する旅人、スナフキン。彼の言葉に「大切なのは、自分のしたいことを、自分で知ってるってことだよ」

というのがあります(『ムーミン谷の夏祭り』より)。

自分が本当に何をしたいか、って、案外自分自身ほどわからないもの。

特に、「好きに選んでいいんだよ」「ゆっくり見つけていいんだよ」とやさしく言われてしまうと、余計に

見つからなくなるものかもしれません。

 

女子教育で日本最大の規模を誇る大妻学院。

そのパワーを実感できるのが、年に数回行われる「高大連携講座」です。

大学の先生がお越しくださり、実際の授業をゼミ形式やアクティビティを交えて楽しく行ってくださると、

思わぬ発見や、自分でも知らなかった楽しさに気付きます。

「天女の羽衣、と言われる生地ですが、化繊なんですよ」

頼りないほど軽やかで、はかなげな生地を手渡された妻中生からもれる感嘆の声!

羽衣、というネーミングがピッタリの、玉虫色に輝く薄い薄い生地。

化学の力で天女の装いが出来上がるなんて、何だか不思議です。

 

衣食住をめぐる人の営み。

文学や音楽を愛する心の動き。

専門的な見地から語ってもらえる場が折を見て隙を見て用意されているというのは、すごくありがたい

ことだなあ、と実感します。なぜなら、あるきっかけが誰かの心に響くタイミングは、予測不能だから。

いつか、この日が「きっかけ」だったと、未来の妻中生たちが思い出す、そんな機会をたくさん設けて

いたい、と高大連携授業のたび、感じずにはいられません。

 

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