想像する、行動する13歳【プラン・インターナショナル読書感想文特別賞】
「13歳で結婚する」
これは、うらやましいことでしょうか?かわいそうなことでしょうか?
思わず「うらやましい!」と感じる女の子が少なからずいる。これは、日本の現実です。
結婚という言葉が、あたたかい家庭の幸福や安心のイメージに直結しているからこそ、
日本の女の子たちは、13歳で純白のドレスに身を包む幸せな想像をするのでしょう。
実際に13歳で結婚している女の子たちは、もっと過酷な現実に直面しているのですが、
日本に暮らしている私たちに、その現実を知る機会は多くありません。
マララ・ユスフザイさんのノーベル平和賞受賞をきっかけに大妻中野での応募がスタート、
今年も多くの妻中生に新しい本との出会いを与えてくれた「プラン・インターナショナル
夏休み読書感想文コンクール2017」。
中学1年生の三谷明日香さんが、中学生の部で見事特別賞を受賞しました!
13歳で結婚すること。
小さなころから女性の幸福な結婚生活を見慣れている自分たちが「結婚」に抱くイメージと
世界のどこかにいる13歳の花嫁が直面している現実との隔たりはどれほどか。
素直な言葉でつづられた文章から、さまざまな驚きや考察が感じ取れます。
11月19日(日)渋谷の国連大学で行われた表彰式。
審査委員長、および課題図書の翻訳もなさっている作家の角田光代さんとともに、全国各地
から集まった中学・高校の受賞メンバーが言葉を交わしました!
↓授賞式の模様・受賞作品はコチラからご覧いただけます
一冊の本と出会い、想像すること。
その想像が、何らかの行動につながること。
マララさんも、日本に暮らす女子中学生も、13歳で花嫁になる女の子たちも、ひとりの少女です。
知ること、考えることから、何かが変わる。誰かが、自分が、何かを変える。
コンクールという機会を通じて、本を読み、内容を受けとめる側にいた妻中生たちの心には、
きっと何かが生まれ、育っていることでしょう。