「私らしさ」を受験でも武器に!(帰国生懇親会)
「帰国子女って、英語が出来るから、うらやましい!」
「帰国とか留学とかって、受験でもお得なんでしょう?いいなあ~。」
これらの言葉を、誇らしい気持ちで受けとめられる海外帰国生はどれくらい存在するのでしょうか。
日本の小学校で学ばなかったから…「純ジャパ」の同級生たちが経験したような中学受験勉強を
したことがないから…そもそも英語圏からの帰国ではないから、日本人学校の出身だから、海外
帰国生といっても英語が堪能なわけではないから…。
海外での生活経験があります!という経歴の陰に、自信を持てない要素やむしろ弱点と言うのが
適切かもしれない要素を抱え、不安な気持ちで学業に取り組む海外帰国生はけっしてめずらしく
ないのです。
日本語で学ぶ難しさに苦しむのは私だけ、わが子だけなのかもしれない…。
英語だけ出来たって、他の科目が不安定では何の意味もないかもしれない…。
英語も出来ない帰国生なんて、実はデメリットだけなのかもしれない…。
海外帰国生、帰国生保護者のみなさんは多かれ少なかれ、こんな不安とともに過ごしています。
そんなモヤモヤした気持ちに「あなただけじゃない!」「きっと大丈夫!」と救いの手を差しのべて
くれるのが、大妻中野で続けられている「帰国生懇親会・帰国生保護者会」です。
AO入試、英語資格試験を利用した入試、推薦入試…。
大学入試のあり方が変化しつつある昨今、大学が求めるのは「入学してから伸びる、大学にとって
財産となる学生」です。それは、中学生・高校生の日々をカラフルに過ごし、豊かな経験や広い視野、
深い思考力を身につけてきた子どもたちそのものだと言えるでしょう。
今日開催した懇親会は、さまざまな海外経験(幼少時の海外在留/中学入学後の海外転勤⇒帰国/
学校の制度を利用した海外留学)を経て大学入試に挑んだたくさんの帰国・留学OGから体験談を
聴く時間を長めに確保した構成です。
参加した在校生・保護者のみなさんが自分のヒントを見つけやすいよう、OGたちも入試の形態から
在学中の勉強方法まで、赤裸々かつ丁寧に語ってくれました。
2時間を超える懇親会が終わっても、OGたちの前には質問したいことで盛りだくさんの中学生・高校生、
保護者のみなさんがたが列をなし、熱心な相談会が繰り広げられます。
不安だ心配だと尻込みしている毎日に、ハッピーなことは訪れません。
思い切って相談してみるだけ、ちょっと経験者の言葉に耳を傾けてみるだけで、視界は一気に開けます。
寄り添える人に必ずめぐり会える場所。
そういう場所が、人が、母校にあるって、ちょっと嬉しいことですよね。
新年度を前に、新入帰国生対象の懇親会も開催予定です!