妻中便り

箏が彩る冬の宙(箏曲部 第9支部親睦音楽会)

繊細なようで、強く、やわらかなようで、張りつめた緊張を伴う豊かな音色。

箏の調べには、聴けば聴くほど深まる味わいがあります。

弾き手・聴き手の心に寄り添って、優しくも厳しくも、華やかにも清楚にも色を変える楽器。

もしかしたら箏は、女性が奏でるのにもってこいの楽器なのかもしれませんね。

 

毎年1月、なかのZEROホールにて開催される第9支部親睦音楽会。

中野区・杉並区の私立中学校・高等学校から、音楽を奏でるクラブがプログラムに名を連ね、

それぞれに練習の成果を披露しあう、盛大な音楽祭です。

各校「吹奏楽部」「管弦楽部」「合唱部」のクラブ名が並ぶ中、プログラム8番・大妻中野には

「箏曲部」の名前が!

奇しくもセンター試験2日目と日程がバッティングしてしまった今回の9支部親睦音楽会。

高校1・2年生も同日体験受験に参加する大妻中野では、高校生不在の中、どの部が出演

するか、悩むところでした。そこに勇気をふるって手を挙げてくれたのが、頑張って練習を重ね、

実力をつけてきた箏曲部の中学生たちだったのです!

 

中学2年生8名、3年生4名。

居並ぶ大人数の器楽部にまじって、自分たちの身長よりずっと大きな箏と一緒にステージに

臨む中学生たち。先輩たちも不在の演奏は、不安や緊張でいっぱいだったに違いありません。

演目は「ハナミズキ」。

聞き慣れたメロディも、箏の弦から発せられると新たな調べとして届く気がするから不思議です。

 

たくさんの観衆に向かい、12名の中学生は立派にステージをつとめあげました!

今日の経験がますます演奏技術への意欲を高め、和悦庵からますます素晴らしい箏の音色が

響くことでしょう。みなさん、お疲れさまでした。心配してくれた高校生の先輩たち、「妹」たちは

キッチリ先輩たちから受け継いだ調べを響かせてきましたよ!先輩たちもお疲れさまでした。

会場内撮影禁止のため、演奏風景は文化祭のものです。

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