妻中かるたクイーンは誰だ!?(J1・J3対抗百人一首大会)
見慣れない毛筆の文字が書かれただけ、手のひらにちょうどおさまる長方形の小さなカード。
そこに書かれた言葉を覚えていても、いなくても。
書かれた言葉に連なるフレーズを知っていても、いなくても。
31文字に込められた詠み手の思いが、感じ取れても、とれなくても。
朗々と「歌」が読み上げられはじめたら、目の前に散らばったたくさんの札に意識を向けずに
いられない。目当ての1枚を自分の手で奪取したくてたまらない。
それは、百人一首かるたの持つ不思議な魅力。
中学1年で入学した時から、学年全員で覚えていく百人一首。
毎年3学期スタートのLHRの時間には、百人一首大会が開催されています。
でも…今年はメインアリーナのフロアーが妙に混雑しているような…。
何と、今年は中学1年生と3年生、学年をまたいだ対抗戦が繰り広げられているのです!
1年生は先輩と闘う緊張感、3年生は後輩に何としても勝ちたいプレッシャー。
それぞれにぎこちなく、こわばった笑顔で闘いに臨む生徒たち。
小学生の頃から百人一首かるた経験のある生徒。
百人一首なんて、中学に入って初めて触れたよ、という生徒。
抱く思いはさまざまでしょうが、いざ決戦の火蓋が切られてしまえば、1枚の札をめぐる
白熱した闘いが繰り広げられます。
何と、一番たくさんの札を手にしたのは中学1年生!見事57枚を奪取しました!
3年生も先輩らしく意地を見せ、1位こそ譲ったものの、安定して札を取り重ねています。
学年をまたいで行った取り組みは、年齢の差が効を奏し、すごく盛り上がりました!
闘いの後で行われた来年度中学生徒会選挙。
先ほどまで一緒にプレーした3年生が退出します。そう、来年度高校生になる彼女らは
中学生徒会の選挙には投票しないのです。
「先輩たちは来年、ブレザーを着るんだ…」当たり前の事実も、改めて直面してみると
しみじみしてしまいますね。さっきまで同じ場所で楽しくかるたに興じあっていた同士
だから、なおさらでしょう。
この選挙を経て、新生中学生徒会が始動します。また、新しく、楽しく、学校生活を彩る
出来ごとがたくさん生まれますように!