妻中便り

広くて深いところを目指して(SGHフォーラム)

2月13日火曜日、正午過ぎ。

なかのZEROホールに続々と集まってくる妻中生たち。

手袋をはめた手に、英語の単語帳を持っている姿も、決して少数ではありません。

なぜ英語の単語帳か。

尋ねるまでもなく、大学入試を念頭に置いて、英語の語彙力を伸ばす目的でしょう。

 

でも、ここに集まってきた妻中生は、学校の中でさまざまな言語への興味、英語圏

以外の言語文化圏への関心がすごい勢いで高まっている現実も、知っています。

同級生のロッカーに入っているフランス語のテキスト。

廊下や教室のあちこちで楽しげにやりとりされる、覚えたてのタイ語。

おなかが空く放課後に漂ってくる、エキゾチックな食べものの匂い。

 

本日開催されたSGHフォーラムは、タイ・チェンマイやオーストラリアから駆けつけて

くれた姉妹校の生徒たちも加わり、国際色豊かに展開しました。

フランス大使館や山梨学院大学など、多方面からのゲストもお迎えし、大ホールの

スクリーンに在校生渾身のVTRが映し出されて、フォーラムの始まり始まり!

スピーチ、フィールドワーク報告、パネルディスカッション…盛りだくさんの企画です。

妻中生も姉妹校の生徒たちも、世界に向かう興味関心を語る表情がそれぞれ実に

イキイキしています。

 

日本語は、聴ける話せる書ける読める私たち。

英語も、日本語に近いレベルで使いこなせたら、きっと嬉しいでしょう。

でも、世界のすべてが英語でまかり通ってしまうとしたら…それはちょっとつまらない。

だって、単一の言語には、単一の可能性しか見いだせませんから。

 

他の言語を知り、他の文化に触れることで、世界観が広がります。

広い視野で周りを見られるようになると、自然に自分自身を深く見つめられるように

なっていくから不思議です。そして、自分を深く見つめ直した目は、次第に周りへと

目線を移し、深いところから世界を見つめはじめます。

広い視野、深い思慮をもつひとの内側には、輝くような教養がやどっているはず。

 

スピーチを担当したり、パネリストとして登壇したり、裏でフォーラムの運営を支えたり

総合司会としてフォーラム全体をプロデュースしてくれた生徒たち。

今日のこの短いご報告では、彼女たちの挑戦がどれほどの労力を経て、ここまで

たどりついたか、どれほどの熱をもって可能性を広げてきたかをお伝えしきれません。

 

明日以降、「SGHフォーラム・Making」として、このフォーラム実現までの道のりを

お伝えしていく予定です!乞うご期待!

 

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