妻中便り

中3平和学習旅行レポート from HIROSHIMA Day2

平和学習旅行二日目の夜を迎えました。

本日の行程をご紹介します。

 

ホテルにて朝食を摂り、まずは呉市にある大和ミュージアム、てつのくじら館へ向かいます。

 

今日も暑くなりそうです。水分補給をお忘れなく!

 

朝からハイテンションでバスに乗りこみ、いよいよ見学開始……

 

……の前に、係の人から大和についての解説とミュージアムの見どころを教えていただきます。

中でもみんなが衝撃を受けていたのが、

画面に映っている(写真では小さすぎてわかりませんが)大きさの比較。

大妻中野と大和の俯瞰図を比べると……

 

なんと、学校の敷地(グラウンド込み)の長辺の長さより大和の全長の方が長い! 

ということがわかりました。

 

いよいよアドバイスをもとに見学を開始。

引き揚げられた遺品

 

大和の1/10モデル(体積は1/1000ですね)

ただの模型ではなく、材料も本物で忠実に作られています。

 

実はこの船は瀬戸内海に背を向けて設置されています。

そこには、戦艦が二度と海へ向かうことのないようにとの願いが込められているそうです。

 

大和の大きさを実感できる探照灯は、直径1.5mもあります。

8000m先まで照らせるそうです。

 

こうした最先端の技術を駆使して造られた大和でしたが、

すでに戦闘機での戦いが主流となっていた太平洋戦争では実際に活躍することはほとんどなく、

沖縄での「特攻」作戦によって爆沈しました。

船体は今でも沖縄沖に眠っています。

 

戦艦に利用されている高い技術力は、戦後には復興、宇宙産業などに役立てられました。

こうして科学の力を平和に役立てることができるのは素敵なことだと思いました。

そんな科学の力を体験して遊ぶコーナーもあります。

 

てつのくじら館

 

海上自衛隊呉史料館は唯一潜水艦の内部に入って見学することができる施設です。

 

今日のお昼ごはんはカレーです。

 

カレーといえど、こちらは海自カレー。

海上自衛隊が各艦ごとに持っているレシピを再現した絶品カレーです。

呉市内には呉基地に所属する艦のカレーレシピを再現するレストランがたくさんあります。

今回は、今はもう艦が呉を離れ、メニューから消えているはずの「護衛艦いせ」のカレーでした。

もしかするとレアだったのかもしれません。

 

午後からは再び広島市内、平和記念公園周辺の散策です。

 

学徒動員の慰霊碑の裏側に「東京 大妻女商」の文字が。

もしかしてこれは大妻の前身でしょうか?

親近感のある名前に一気に興味が湧いたようでした。

 

 

記念公園にはたくさんの海外からの観光客の姿。

オバマ前米大統領が訪れて以降、格段に増加したとのこと。

ヒロシマは海外からの関心も高い史跡。

平和ガイドの方が巧みな英語でコミュニケーションを取られる姿を見て、

英語を学ぶ意欲に燃えた(?)生徒たちでした。

 

被爆した小学校として今回は本川小学校から袋町小学校へ行程を変更して訪問しました。

こちらの小学校には、壁面の漆喰に伝言メモがたくさん残されているとのこと。

被爆した際に校内にいた方々が、所在を明らかにしたり状況を記録したりしていたようです。

 

階段を登って最上階の踊り場には全国各地から奉納された折り鶴が所狭しと飾られていました。

 

本日最後の行程は、夕食後の二日間の振り返り学習です。

ちなみに、夕食は魚と鶏肉がメインでした。

今日のケーキ           昨日のケーキ

 

まずは30分間、自分の学んだことや発見を自分の言葉でまとめました。

みんなこの二日間でびっしりメモを取ってきたので、まとめもかなり膨大な量に………。

そこから、重要な情報、自分の気になる情報を選別していきます。

(あれもこれも載せたいのは山々ですが)

 

次に、見学班で「平和とは何か」という問いに対してディスカッション。

 

この問いは、事前学習で一度クラスで話し合ったテーマでした。

その時感じた「平和」と、

今、ヒロシマの地を踏み、「唯一の被爆国」ということについて様々な視点から学習した自分が考える「平和」――。

そこに違いはあるのでしょうか。

 

最後に、クラスの意見を全員の前でプレゼンテーションしました。

 

漠然としたイメージで深く考えたつもりになっていた「被爆」「戦争」「平和」……。

今回の旅を通して、彼女たちの考える「HEIWA」は確実にその意味を変えたように感じました。

 

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