妻中便り

From America TOBITATE! Study Abroad Initiative Report on Westside Christian HS in Oregon

From America  TOBITATE! Study Abroad Initiative Report on Westside Christian HS in Oregon

Now again we are very happy to introduce a new report from Portland, OR in the States.  Yuki Ito, a 10th grader, is now enrolling at Westside Christian High School in Portland, Oregon, for a year exchange program.  Her exchange at Westside Christian HS has been appointed as TOBITATE! Study Abroad Initiative by MEXT, which means that she is one of representatives of Japan. On behalf of all of Otsuma Nakano, we would like to present Yuki’s report as her Evangelist’s Activities.

Hi, again. I’m Yuki Ito, an exchange student at Westside Christian High School in Portland, OR, US. Actually, I’ve been here for about 1 month, but I feel as if it was like a week.

We carried out an activity to get along with each other on the first day of the School. WCHS has about 30 international students, who have different religions.  Each religion was created by each history of their own. All of them who have their own cultures and traditions hold together here to study.

At that moment, I was thinking that this circle would show us the diversity WCHS has now and we’ll be able to be achieve world peace if we could spread this circle all over the world from this experience.

There are four major differences between WCHS and Otsuma.  We have Block Day when each class is 90 minutes long on Wednesday and Thursday, we have 4 minutes between each class, there is a class which is called Chapel, where we sing a song, and that each club activity carried on with Eagle, a mascot of WCHS. Students learn lessons from the Bible on Thursday, and we have same time schedule every day at schools in OR.

We had an event “See You at the Pole” to pray for America and people suffering with surrounding US national flag in morning recently.  WCHS gives me the great opportunities that I can experience many new things which impact my life because I am not a Christian, so I have never thought about religion deeply.  I’m sure that these experiences will give me another point of views toward the world, which must benefit me to aim my dream of success in economic growth.  And also, I feel I am doing very well in specifying my dream at the same time.

Especially, I am very lucky because I can spend much time talking with my host dad who is a teacher of Bible and a leader of Youth Group, which is a society created by students to study the bible every Wednesday night.  And also, he is a member of Life Group, a society for every Christian every Tuesday night.  The most impressive thing while talking with him is to find some common religious points between Buddhism and Christianity.  I can recognize that the starting point for all of religions may be the same and also I wonder if there will be a day to solve classic events like the core of religions we have. I think such interesting things will be connecting to my future.

I have a “World View” project in my U.S. History class, which is a class for junior students.  I choose Hideki Tojo as my project topic because I want everyone to know about the truth of wars related Japan. What’s more, I want to contribute to the world peace to let them share Japanese wishes that there will be no atomic bombs all over the world with them, which will lead to the change to the world.

ここに到着してから約1ヶ月を過ぎようとしていますが、予定が充実している為とても忙しく1週間程に感じます。

First Day of School(3枚目の写真)はフレックスピリオドを使い、フラフープを、手を繋いだまま回していき、学年でそのスピードを競うという、同級生との親睦化を目的としたアクティビティーを行いました。WCHSには約30人の留学生が在住し、それぞれの国でそれぞれの異なった歴史が派生させてきた宗教観を持ち合わせ、ここアメリカで現地の人に交ざりながら留学を行なっています。その30人を含めた全員が手を繋ぎ円になり一つのことをする。この円は多様性を表しているのではないか、この円を世界中に派生させていけばいつの日か世界平和も達成されるかもしれない、とこの日感じたことによって、私は宗教・人種・文化などの多様性を認める重要性を重く認識しました。また、世界平和を目標として掲げているトビタテ生に報告したところ、日本に戻った際、あるプロジェクトに参加させて頂く機会を得られました。トビタテは2020年までの文部科学省が運営する奨学金制度であり、奨学金だけでなく志高い仲間とのネットワークを構築させることが可能です。留学(2週間以上)に興味のある方は是非挑戦することをお勧めします。

フレックスピリオドとは、月曜と火曜のみ2限と3限の間にある20分の休憩時間です。WCHSでは水曜と木曜はBlock Dayという1クラス90分の日であり、水曜は4クラス、木曜は3クラス+チャペル(4枚目の写真)です。他にも、ここと日本での教育上の違いは大きく3つあり、オレゴン州では時間割は毎日同じということ、それぞれの授業間の休憩時間は4分間だということ、そしてチャペルと呼ばれる授業があるということです。またチャペルではキリスト教に基づいて歌を歌ったり、聖書の中から教訓を見つけて学んだり(1枚目の写真)、それぞれのクラブ活動をイーグル(WCHSのマスコット)と共に表彰したりと様々です。

また、See You at the Pole(2枚目)と呼ばれるイベントがつい最近にありました。朝早くにアメリカ国旗を囲み、自国やこの世界で苦しんでいる人々の為に祈ることを目的としたイベントです。WCHSに参加しているからこそ、キリストの思想における日常生活への影響の体感というキリスト教徒ではない私にとって貴重な機会が多く与えられており、私の将来の夢の一つである経済成長に有意義であろう宗教観、つまり価値観を日々学び取ることができると同時に自分自身が描く将来の具体化に成功しています。

特に私のホストファザーが聖書をWCHSで教えている先生、そしてyouth group の先生でもあるので、それらの機会に対して通常より多く触れることができると思います。Youth group とは毎週水曜日にキリスト教に属する高校生が集まって聖書を学ぶ組織であり、Life groupへの参加も認められます。Life groupとは毎週火曜日の夜に誰かの家でホームパーティーを開き聖書を学ぶ組織です。私のホストファザーと喋っていて宗教観の違いを感じることは日々多く存在しますが、最も印象的だったことは“仏教とキリスト教における死後の世界の共通点”です。日本では死後の世界は天国と地獄に分けられており、閻魔大王が審査をして行く末を決める。その際に用いられる物は悪事と善事を測る天秤であり、嘘をつけば舌を抜かれるというのが一般的です。この“一般的”を彼に伝えたところ、とても驚かれて“それってプレッシャーじゃない?”と、今までに受けたことのない質問をされ、戸惑いました。何故そう思ったのか伺ったところ、罪滅ぼしができない点に焦点を置いていたらしくとても驚かれ、彼の持つ宗教観を少し教えてくださいました。

キリスト教における死後の世界にも天国と地獄が存在しますが、審査するのはイエス・キリストで天国は生まれ変わるまで待つ休憩場だそうです。また審査内容は反省している気持ちがあるのかどうかであり、例え悪人であってもその様な人々のためにイエスは命を捧げたから、私達は感謝しなければならないと熱弁されていました。ここで私が興味を持ったことは異なった宗教でも天国と地獄、そして行く末を決める審判が存在するという共通点を持っているということです。もしかしたらどの宗教も始まりは同じだったのかもしれない、私達が現在多く持っている宗教の原点の様な古代の隠然たる出来事をいつか解き明かせる日がくるかもしれない、と自分自身の関心を1つ増やしことができたと共に私の将来の幅を広げることができた瞬間でした。

私が現在選択している教科の1つであるU.S.Historyは3年生向けの授業の為、私にとっては難しくテストも多い為、友達や先生の力を借りながら1日5時間以上勉強に当てています。ノートにおいても必死ですが、それよりも質問を見つけ挙手することに焦点を当てています。周りの現地の生徒は質問がなくても挙手し会話を繰り広げたり、先生に質問された際は挙手しながら答えたりするので、この授業スタイルに慣れる為に1日に一回挙手することを目標として掲げています。

そんなU.S.HistoryでWorld Viewについてのプレゼンテーションが課題となりました。このプレゼンテーションは日本について興味を持ってもらえる絶好の機会の為、何か日本に関する人物を選択しようと考えました。世界に誇るべき美しい日本伝統文化の原点に、何かしら接点があるであろう江戸時代の政治を支えた侍である徳川家康をメインテーマにするというアイデアがあったのですが、唯一の被爆国民である日本人の役割として出来るだけ多くの人に原爆の悲惨さをより深く知ってもらい、この世から核爆弾をなくすという日本の願いを世界の願いへと変えて行くためのステップに貢献しなければならないと思いました。自分の考えをホストマザーに話したところ、W.W.IIの話へと変わっていきました。良い機会なのでその流れのままホストマザーと12歳のホストブラザーに対してインタヴューを行いました。

私は、こんな質問をしました。「原爆は日本の戦争をやめさせるの最善な選択だったと思いますか?」

ホストマザーの答えです。「日本に原爆投下するのは戦争をやめる為に仕方ないと考える人が多かったが、今は、原爆投下は戦争を止める方法では無かったと考える人が多い。時代によって文化は変化していく。原爆投下を決定した人々は古い時代に生きていた人々で勝利しか頭になかった。私は女性や子供が無差別に実験的に殺されるのは違うと思う。今の政府は国民によって決めれることが出来て、私達は平和的な人をアメリカ政府に望んでいる。ルーズベルトの奥さんは留学生制度を初めてアメリカに取り入れた。なぜなら違う国から来た人々が友達になれば戦争をこの世から消滅させることが可能と考えたからだ。」

私の質問です。「原爆について知っていますか?」

ホストブラザーの答えです。「知ってるよ!北朝鮮が持っている爆弾でしょ。去年の歴史の授業で習ったけど日本の上空に落としたっていうのは聞いた。広島とか長崎とか場所の名前は教えてもらっていないし、”atomic bomb (原爆)“っていう名前も知らなかった。」

ホストマザーの答えです。「彼らが使っている教科書にはアメリカの意見が取りいれられていて、皆戦争を止めるだけと思わされている人が多かったが、私の先生は原爆に対して否定的だった為、教科書に加えて様々な情報が加えられていたから、私も否定的な考えに至った。しかしながら、私の隣に座っていた生徒は“戦争を止める為には仕方なかったんだよ。“と言っていた。なぜなら時代的に親から子へ受け継がれていく話だから、もう印象が深くついてしまっているんだよね。」

ホストマザーもブラザーも原爆ドームの話をしたら世界遺産でもあるのに、そもそも存在自体をご存知ありませんでした。やはり日本人として、私がすべき任務は、なるべく多くの日本についての情報を積極的に受け入れて下さる人から広めていくことだと感じました。なぜならまだこの国には原爆に対して肯定的な意見をもった人が多く存在するからです。また原爆が生み出したキノコ雲を見つけ、“It makes me cry.”と言った際に“Does it?”と驚かれたことに私も驚き、“Because it reminds me of many sad memories.”と言いましたが、終始わからない様子でした。悲惨な写真を12歳の男の子に夜遅く見せるべきではないので、死者の数と後遺症について教えたところ、とても驚いていました。

私はなぜ歴史における日本の価値観とアメリカの価値観を比べたいのか? 何が目的でゴールはどこに設置されているのか?これらの物事を深く考えるタイミングなのかも知れません。

このインタヴューは衝撃的で、自分が7年生でないと理解のできない今の歴史における米国教育を男の子と、そしてキリスト教信者の方にインタヴューをすることができ、そして原爆に対する考え方を知ったという有意義な時間を過ごすことが出来ました。人に教える際には、自分自身のその物事に対する教養を深め、その行為が自分の将来に全く関係なくても世界をより良くしていくことに繋がっていくということを信じて、残りの9ヶ月を日々前進して生きたいと思います。

 

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