妻中便り

ことばが拓く世界(外国語プレゼンテーションコンテスト)

神は、人間を混乱させるためにたくさんの言語をつくった。それで混乱した人間たちは、

高いバベルの塔を完成させることができなくなった。けれど、たくさんの言語があったほうが、

実は高い塔が建つのではないか?

昨年、翻訳部門で全米図書賞を受賞した作家の多和田葉子さんは、著書『地球にちりばめられて』の

刊行インタビューにて、こんなお話をなさっています。

自分の持つことばが、違うことばと出会い、新しい世界への扉を開いたり、もともとの世界の

幅や奥行きを広げたりすること。多言語を学ぶ良さは、自分の内なる力と、外からの刺激とで

大きく育てることにあるのかもしれません。

2月19日・なかのZEROホール。ステージの後ろでは、緊張を隠せないプレゼンターたちが、

互いに励まし合いながら発表の瞬間を待っています。大きな舞台に立つだけでも勇気が

いるのに、外国語を操り、堂々と大勢の前で発表する…大人でも尻込みする大仕事。

素晴らしいパフォーマンスで自分のステージを飾ったプレゼンターは実に見事でした!

このステージはあくまでも、きっかけのひとつ。たくさんのことばに触れ、すべての妻中生が

広い、豊かな世界を手にして欲しいと願います。

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