チェンマイ便り⑦
チェンマイ7日目。今日は、チェンマイの旧市街から学ぶ日です。これまで1週間ほどチェンマイに滞在していますが、旧市街の全容はまだ捉えきれていませんでした。
今日は一日かけてチェンマイ旧市街の様子を観察し、特徴や課題、そして「価値観」や「常識」について考えを巡らせました。
午前中はソンテウに乗り、ピン川を渡りチェンマイの台所でもあるワロロット市場を見学。生鮮食品から衣料品、お土産物までところ狭しと並ぶ活気ある混沌とした独特の市場の雰囲気を肌で感じてきました。少し時間を多めにとったので、生徒は自分たちでカフェを見つけ、お茶をしたり、お土産を見て回って値段交渉をしている姿が頼もしかったです。
街中の大衆食堂でタイのチキンライス「カオマンガイ」を食べた後、博物館を見学し、チェンマイの町の形成過程について学びました。暑い中、みんな熱心にガイドさんの説明に耳を傾け、今日はだいぶチェンマイについて知れたと思います。これまでの「なぜ?」と感じていた部分がいくつか解消したのではないでしょうか。
見学後は、電気で走るエコバスに乗って城壁の中と外、そしてお寺を見学しました。
事前学習で、チェンマイの旧市街で見られるものや、課題にはどのようなものがあるかについて仮説を立てていったので、その視点を思い出しながら、町を巡検しました。
だいぶ疲れが溜まってくる頃で、何人かお昼近くに体調を崩し、宿に帰らないとダメかなと思うこともありましたが、みんな復活し、最後まで全員でプログラムを全うしました。最後はみんないつも通りの元気さに戻り、今日も全員笑顔で1日が終わりました。夕飯もみんなモリモリ食べていました。体調を崩すこともマイナスに捉えることなく、これも勉強だと思うことも大切です。そして自己の管理は自分でしっかりしていかなければならないことを、行く前、そしてこのフィールドワークが始まった時から「自由と自己責任」について引率教員からずっと言われてきたので、自分での対処法がみんなよくわかっています。だからこそ、こちらから多くのことを言わなくてもみんな自分で自分の扱いができるようになってきました。大きな成長だと思います。
ミーティングでは、事前学習で考えたチェンマイの町を見る視点について、仮説の検証をおこいました。今日一日見て回って感じたこと、発見したこと、新たにわかったことなどを模造紙に出し合い、何が課題かを考える中で、明確な答えがないものがたくさんあることに気づいたと思います。私たちの「価値観」や「常識」について揺さぶられ、多様な意見が次々と出てきて、みんな時間が経つのを忘れて取り組んでいました。
明日は少数民族の通う学校を訪れます。フィールドワークも終わりが近づいてきました。お土産もだいぶ多くなってきましたので、ご家庭の皆様はどうぞ楽しみに待っていてください!