大妻女子大学地域貢献プロジェクト – 帰国小学生英語特別授業を行いました
本校は、帰国生の受入、帰国生の特性を活かした教育に長年にわたって取り組んでいる学校です。その特徴あるプログラムの一つが、毎週土曜日に無料で実施をしている「帰国小学生英語講座」です。 今年はずっとオンライン授業で行ってきましたが、この講座が大妻女子大学の地域貢献プロジェクトとして認定を受けたことを記念して、大妻女子大学英語教育研究所所長の服部孝彦教授を迎え、対面での特別記念授業を11月29日に行いました。
この講座は、2006年5月にスタート。今年で15年目を迎えます。当初から、帰国小学生及び国内インター生、英語力の高い地域の小学生に、無料でその英語力を保持、伸長を目的として、北米の学校の授業スタイルで実施をしてきました。
今回、特別記念授業を担当してくださった服部孝彦教授は、10年前から本校のこの講座のスーパーバイザーです。服部教授は、ご自身も帰国生であり、また帰国生の英語力保持のための海外子女教育振興財団(JOES)の英語保持教室のスーパーバイザイーとして、著名な先生でもあります。 アメリカの大学及び大学院で言語学、応用言語学及び英語教育学の教授経験を持つ第二言語習得とその喪失研究の第一人者でもあります。
今回の特別記念授業では、保護者も帰国小学生と一緒に、楽しく英語力を保持、伸長するコツを学ぶアクティビティを行いました。参加された小学生と保護者の皆さんの笑い声や拍手に溢れた特別記念授業となりました。
この本校の取り組みに際して、地域貢献という観点から、酒井直人・中野区長から寄せられたメッセージと学校法人大妻学院及び大妻女子大学を代表しての井上美沙子・大妻女子大学副学長の言葉を紹介します。
中野区長の酒井直人です。日頃より、大妻中野中学校・高等学校が、学校法人・大妻学院が設置する中等教育の学校として、中野区をはじめとした地域の公教育に大きく貢献していただいていることに、感謝申し上げます。
中野区では現在、中野駅周辺のまちづくりや、区内各地域で進める都市観光資源の発掘、整備とともに、ユニバーサルデザインの普及についても検討を進め、世界に開かれたグローバルな都市拠点・中野の形成に取り組んでおります。
そうした中、御校は、大妻女子大学・英語教育研究所と連携をして、特色のある教育を行っていることをお聞きしており、御校の教育が果たす地域への役割はとても大きなものがあると思います。多文化共生に貢献する人材の土台を作る教育を御校が提供していることは、この地域へも多大な貢献となっています。御校の英語教育の地域への取り組みが、大妻女子大学の地域貢献プロジェクトとなっていることに感謝申し上げます。
どうぞ、地域の特色ある教育機関として今後も中野区の発展により一層の協力と貢献をいただきますようにお願いいたします。
中野区長 酒井直人
大妻女子大学英語教育研究所の指導のもと、大妻中野中学校・高等学校が中心となり、地域の帰国生や高いレベルの英語力を目指す子どもたちへの教育サポートを、大妻女子大学地域貢献プロジェクトとして認定いたしました。大学が持つアカデミック・リソースの地域社会への還元方法は様々にありますが、未来の社会を担う子供、とくにグローバルな環境で育った子どもの資質を伸ばすことは、意義のある重要なことと考えております。 大妻女子大学を代表して、本学のこうした取り組みが地域社会のみならず、日本の将来につながることを希望しています。
大妻女子大学 副学長 井上 美沙子
*この帰国小学生講座は随時、受講可能です。希望される方は、まず global@otsumanakano.ac.jpまでメールでお問い合わせください。