Temple University Japan Campus – 連携授業参観プログラムを実施!
Temple University Japan Campus との連携 – 大学授業参加&学生交流プログラム実施
10月21日、テンプル大学ジャパンキャンパスとの連携による大学授業参加、学生との交流プログラムが実施されました。このプログラムは、本校グローバル・リーダーズ・コースの卒業生で、テンプル大学ジャパンキャンパスで国際ビジネスを学ぶ学生がブリッジとなり、実現したものです。本校の中1から高2までの生徒、30名と保護者が、テンプル大学ジャパンキャンパスを訪問し、学生達と一緒に実際の授業に参加しました。
テンプル大学は、アメリカ・フィラデルフィアにあるペンシルバニア州立の総合大学で、1884年創立、171の分野で学士号(大学)、181の分野で修士号(大学院)、68の分野で博士号(大学院)が取得できる名門大学です。ペンシルバニア州州内の広大なキャンパスに加えてローマと東京にもキャンパスを持ち、約3.5万人の学生が学んでいます。テンプル大学ジャパンキャンパス(Temple University, Japan Campus)はテンプル大学の日本校として、1982年に開校しました。一歩キャンパスにはいったらそこはアメリカ。その授業は100%英語、公用語も全て英語になります。
今回のプログラムは、このテンプル大学ジャパンキャンパスで、Art History, Japanese, Asian Studies, World Politics, Music Studies の5つの授業に参加。そして、授業後にテンプル大学の現役の学生の皆さんと一緒に振り返りセッション。学んだことを共有しました。とても実りの多い連携プログラムとなり、参加した中1生から高2生まで、それぞれに将来の大学進学、キャリアを考える上で新しい視点を獲得することができました。
参加した生徒と保護者の振り返りを紹介します。
高2 生
私は、East Asia and the United Statesという授業を参観させていただきました。授業内容は近代のアジア(日本と中国)とアメリカの歴史を主に日本で起こった出来事を辿っていって説明をする講義型授業で、最後に学生の皆さんがグループワークでスライドをまとめ、それを教授が紹介していました。
今回授業を参観させていただいて思ったことは、自分の国についてのことを別の国の大学で学ぶということが大切だということです。この授業で、異国の大学で自国の歴史について学ぶことにとても新鮮さを感じていました。さらに、異なる文化の視点から自国の出来事を学ぶことから学べることも多くあるということです。日本の学校で学んでいることや社会については、日本人の視点から学ぶことが多いですが、他国の人たちの考えを聞くことによって、新しい視点や論点で自国の出来事を見つめ直すことが出来ると思いました。
高1生
私たちのグループは、国際政治を専攻されている学生の方々が受ける授業に参加しました。授業内では、教授が5分も話さないうちに、学生のみなさんが次々と質問されていて大変双方向な講義なのだと実感しました。後に、発言することも成績がつく内の大事な要素だったり、教授との距離を縮めるためだったり、1つの発言が授業にもたらす深い意味を理解することができました。
高1生
テンプル大学ジャパンキャンパスは、中に足を踏み入れればそこはもうアメリカ。とてもおしゃれで校舎も綺麗で、様々な国籍の学生さんや宗教に配慮したお祈りルーム、そして飛び交う英語や他の言語が一気に私を包み、大変驚きました。まるで海外に来たような多様性溢れるのびのびとした環境が目の前に広がっていました。
私は、International Politicsに参加し、主にUNの歴史や役割について教授が講義してくださいました。難易度が一番高いといわれる講座で、授業のスピードは早く内容も難しかったけど大変興味深く、とても有意義な機会でした。このように海外の有名大学の日本校というのはまさしく日本で海外のような環境を体験できるまさに理想の状態だと思うので、今回のプログラムを通じて進学候補の1つに入れてみようかと考えています。
中3生
今日はArt Historyの授業を見学し、アートとジェンダーの関係という深いテーマについて取り扱っているのを実際に見ることができました。授業を通して、人は物事に対して先入観を持つことが多く、それがどのようにアートに影響しているのかを学ぶことができました。また、大学生の普段の過ごし方を知ることができたました。そして、大学でどのように授業が行われるのかを実際に体験して、これまで全く想像できなかった大学生活がグッと身近になったように感じます。大学で楽しそうに過ごす学生の方々を見て、大学生活がより楽しみになりました。
中2生
私が参観した授業は日本語の授業だ。母国語じゃない言葉を学習しているにもかかわらず、どの学生さんも積極的で、自分で作った文章などを持ってきており、教科書を読んだり、先生の話を聞いたりする時間がすごく短かった。この授業参観をして、とにかく他言語を覚えるには積極的に使う(話す)という事が大切なのではないかと思った。私は、将来海外の大学に行きたいと思っているので、とにかく日常的に英語を使う、触れるなどして、積極的に、自ら英語を覚えるために今まで以上に真剣にやろうと思った。
中1生
最後のディスカッションの場面において、「自分を客観的に見る」という話がありましたが、この話に私は強く納得しました。今日の Japaneseの授業に参加して、話し方や考え方が全然違って、普段、意識していなかった日本語の文法などもたくさんあり、客観的に自分たちを見直すことで、より円滑に話が進められるようになると思いました。さらに、自分の考えを強く持って生活したいと思うようになりました。 将来、どういう仕事をしたいのか、具体的に決まっていませんが、普段から、将来のことも考えて、普段の勉強を精一杯頑張りたいと思いました。
保護者から
アメリカの大学は遠い存在だと思っていましたが、今回の訪問プログラムを通して、テンプル大学の学生の皆さんの普段の様子を知ることができ、より身近に感じ、選択肢の一つに加えたいと思います。テンプル大学の学生の皆さんは自主性が高く、先生方との距離が非常に近いと感じ、素晴らしいと思いました。また、4ヶ月間のインターンシップ制度も含め、社会に出たときの準備はしっかりできているという印象を受けました。娘共々大変貴重な経験をさせて頂き、有難うございました。
保護者から
最初に感じたのは、案内してくれた現役の学生さんのしっかりとした対応です。外国の大学というと英語力の養成が真っ先に思い浮かびますが、むしろそれよりも大切な「自分の考えをきちんと伝える」ということが訓練されている点が非常に印象的でした。これは一般に控えめな傾向がある日本人の女子にとっては少しハードルの高い訓練になると思いますが、その分だけ価値はあると思います。また、今回の企画を中心的に推進したという大妻中野の卒業生の方のように、他人を巻き込みながら何かをやっていくということも、一般的な日本の大学に比べると機会が多いのだろうという印象も持ちました。これも実社会では非常に重要な能力だと思います。今回、貴重かつ有益な機会を与えていただいたと感謝しています。