IIBC全国高校生英語エッセイコンテスト – 3年連続「奨励賞」を受賞!
2022年度第14回IIBC高校生英語エッセイコンテスト – 本校、3年連続の奨励賞を受賞
IIBCが主催する全国の高校生を対象とした英文エッセイコンテストです。このエッセイコンテストに本校は、毎年、積極的にチャレンジ。今年2022年度で3年連続となる奨励賞を受賞しました。
本校の外国語教育の特徴は、外国語のスキル習熟に留まらず、外国語を学ぶことを通して、論理的な思考力を養うとともに、世界と身近な社会にある課題を発見し、世界の人々と協働して、その解決に取り組んでいくアカデミックな力とマインドを身につけることにあります。そのために、様々なエッセイコンテスト、スピーチ、プレゼンテーションコンテストに生徒が自主的にチャレンジしています。
その取り組みの中で、このIIBC全国高校生英語エッセイコンテストは、毎年、多くの本校生徒がチャレンジするプログラムになっています。今年、第14回目となるIIBC高校生英語エッセイコンテストは、「身近な異文化体験~コミュニケーションを通じた響きあい~」がテーマ。本校の教育ミッションである「地球市民として多様な人たちと協働して持続可能なよりよい社会の創造に貢献する」と重なるトピックでもあり、多く生徒が自身の経験を深く内省した優れた英語エッセイを書きあげました。
今年のこのIIBCエッセイコンテストでは、特に本校のグロ―バル・リーダーズ・コース卒業生が、グロ―バル・チューターとして、後輩の現役の高校生の英語エッセイの添削や書き方を指導しました。そのエッセイ指導の中心となったのが、2020年度のIIBC英語エッセイコンテストで、アルムナイ賞を受賞した手塚まりこさん(現早稲田大学国際教養学部1年生)です。
手塚さんの英語エッセイ指導アドバイスからの言葉を紹介します。
「この英語エッセイは、異なる文化、言語を持つ人とのコミュニケーションは単なる言葉の翻訳に終わるものではないことへの探究を求めています。エッセイを書くことを通して、異なる文化を持つ人々と心を通わせ、相手の気持ちを汲み取ろうとお互いに努力することこそが真のコミュニケーションなのだということに気づいてほしいと思います。」
最後に、専門的な立場から、本校の英語教育・グローバル教育アドバイスをいただいている大妻女子大学・同大学院教授、言語学博士の服部孝彦先生からのアドバイスを記します。服部先生は、ご自身が文部科学省SGHやWWL等の国のグローバル教育推進のためのリーデイング・プロジェクトの中心メンバーとして活躍されている方です。
「日本人が、論理的に書かれた英語を読んだり、論理的に英語を書いたりするのが苦手なのは、単に英語力だけの問題ではありません。その原因の一つは、論理的な文章を読んだり書いたりするトレーニングを積む機会が、不足しているからかであると私は考えております。
英検の上位級、IELTS、TOEFL iBTや難関大学の自由英作文で求められる力は、英語の知識だけではなく、論理的思考力です。まさしくアカデミック英語の力を身に付けているかをテストされるわけです。アカデミック英語の書き方とその背景にある理論展開を十分に理解しなければ上手に英文が書けるようにはならないのです。
英語の学習は奥が深いですが、それだけにやりがいがあるといえます。アカデミック英語の力を身につけることができれば、必ず皆さんの将来に役立ちます。」
大妻女子大学・同大学院教授、早稲田大学講師、言語学博士 服部孝彦