妻中便り

Beyond School -上智大学 難民支援グループ SRSGとの連携セッション  

上智大学 難民支援グループ Sophia Refugees Support Group との連携プログラムを実施!

6月1日、上智大学の難民支援グループ Sophia Refugees Support Group (SRSG) と本校の難民問題に関心の高い生徒たちによる連携セッションがオンラインで実施されました。

SRSGの上智大学の学生の皆さんによる難民問題に関するレクチャーの後、大学生と本校の生徒とで難民問題についてセッションを行いました。参加した生徒たちは、難民問題について、実際に難民支援に直接、関わる活動をしている大学生との対話を通して、深く、広くこの問題について考えることができました。さらには、中高生がこれから将来にわたって取り組むべき自身の課題を新たに設定することができたと語ってくれました。

この上智大学難民サポートグループとのセッションに参加した本校の生徒の振り返りを紹介します。

高校1年生 O. K. さん

私が難民の方々についてもっと知りたい、考えたいと思った原点は「マイスモールランド」という映画を知ったことにあります。この映画の主人公のように日本で生まれても難民なのか、なぜ罪のないクルド人の方が制限の多い生活を強いられてしまうのか。この映画を通して、今まで関わりがなかった難民の方々の存在に気づかされました。

6月1日に参加した上智大学の難民支援グループの皆さんとのセッションでは、難民認定を待つ人々の収容所でも多くの問題があり、難民の方々が外の世界とつながれずに狭い空間で過ごしていることを知りました。また、グループごとに分かれて話し合った際には、収容所で人権が尊重されていないことが自殺や病気などの問題につながっていると考えました。厳しい現実を知りどうして人として支え合うことができていないのかと胸が苦しくなるのと同時に、私たちの使命を感じました。ならば私たちには何ができるのか考えたときに、難民の方々を国全体でサポートすることは1人1人がアイディアを出し合っていくことからはじまることに気が付きました。お互いの意見をシェアして、話し合っていくことが問題を解決するにあたってのキーワードになると思います。

また、今回のプログラムを通して世の中には私がまだ知らない課題が多くあることに改めて気が付き、はっとしました。他人事として捉えてしまいがちな問題も、その状況の中精一杯生きている人々の心を想像してみることで同じ人間として自分には何ができるのか考えられるようになるはずです。私自身、今後も世の中の未知の課題に目を向けて深く学んでいきたいです。そして物事を外面だけで捉えるのではなく内面からの目線も想像する広い視野を身に着けていきたいと思います。

–  本校はユネスコスクール加盟校として、「地球市民として、持続的なよりよい社会の創造に貢献する」ことをスクールミッションとして、ユネスコの理念の体現する様々な取り組みを行っています。6月20日の世界難民デーを前に、上智大学の皆さんとともに、難民問題について一緒に取り組み新しい契機となったプログラムでした。

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