妻中便り

エジプト大使館訪問プログラム – イスラム文化を体験!

大妻中野は、世界8か国に留学ネットワークを持つグローバル教育校です。文部科学省による「トビタテ!留学JAPAN」にも積極的にチャレンジ。これまで多くのトビタテ!生を輩出しています。その文部科学省の取り組みの一環である#せかい部のメンバー校でもある大妻中野。今回は、#せかい部による「エジプト大使館訪問プログラム」に本校の中3から高3までの生徒8名が参加しました。そのレポートを共有します。

高3生 K.O. さん

このプラグラムは、エジプト大使館にて神話や観光名所、食文化についてなど多角的にエジプトの魅力を知ることのできるプログラムです。また、交流会もあり、そこでは、世界に関心を抱くせかい部のメンバー同士で情報を交換することができます。私は宗教と人々の生活の繋がりに興味があり、国民の95%がイスラム教徒であるエジプトの大使館プログラムに参加しました。

観光名所や食文化はもちろんのこと、イスラム教に関するお話もたくさん伺えました。それは、自然との関わりが非常に深いことに気づきました。御祈りの時間は太陽の位置によって作られる影の長さによって決まり、ラマダンの月は新月を目安に定められています。電灯もない時代から守られ続けられている伝統の重さを感じます。また、直接お話を伺うことで、教科書とはまた違う角度からイスラム文化を学ぶことができました。住んでいる地域によって新月の姿が確認できるかが変わる為、ラマダンの月がヨーロッパとアジアとでズレることがあったり(アジア方面は、日本で新月を観測できなくてもマレーシアで姿を確認できれば良いらしいです)、天候が悪いと月の様子が伺えずもう一日断食をしなくてはならなくなったりと、貴重なお話が伺えました。

ITの発達により、世界中の人といつでもどこでも繋がりあえる画期的な時代になりました。それ故に、物理的な地理を意識する機会が少なくなってしまったことは人々にとっての盲点であるように感じられます。今回、同じ宗教、同じ教義のラマダン一つをとっても、地域性がでることを聞いて得た学びです。ITによるグローバル化が急速に発達する時代を生きているからこそ、遠く離れた土地に住む相手のことを考え、風土の違いによる多様性も尊重できる人間になりたいです。

高2生Y.H. さん

私はエジプトの文化や歴史に興味があり、古代エジプト展などにも行っていたりしたため、もっとエジプトについて知りたいと思い、今回、エジプト大使館 文化・教育・科学局を訪問するプログラムに参加しました。今回のプログラムは、海外に興味のある全国の高校生で構成された、「#せかい部」の運営メンバーが企画してくださいました。

大使館では、エジプト大使館の職員として働いていらっしゃる方に、エジプトの特徴や詳しい歴史、文化について伺うことができました。ピラミッドの種類や宗教上での男女の礼拝の義務の違い、祝日であるラマダンについて、現地での買い物の仕方や簡単なアラビア語まで教えていただき、有意義な時間になりました。また、エジプトの伝統的なお菓子であるバスブーサも手作りして持ってきてくださってそれをハイビスカスティーと一緒に食べたり、エジプトの民族衣装を着させてもらったりしてとても楽しかったです。

今回のプログラムを通して、私はエジプトにもっと興味が湧いただけではなく、世界についてさらに知りたいという気持ちが芽生えました。将来、留学などを通して外国に行き、そこの国を文化などを実際に体験し、#せかい部の皆さんのようにそれを伝えていけたらいいなと思いました。

高2生  R.H. さん

私がこのプログラムに参加した理由は、昔からエジプトに興味があって古代エジプト美術館にはよく行っていたのですが、実際に大使館に行ってエジプトのお話を聞く体験は貴重だったからです。

このプログラムではエジプトの基礎情報から有名な食べ物、民族衣装、地理的環境、言語、ピラミッド、スフィンクスなど幅広い内容を学ぶことができました。またにエジプトで有名なバスブーサというとても甘いデザートとハイビスカスティーを頂いたり、実際に民族衣装を着たりすることができました。民族衣装は数多くの種類から選ぶことができ、すべての種類の民族衣装のデザインが細かく、一つ一つ全然違う装飾がされているところが印象的でした。

今回このプログラムに参加したことによって、前より深くエジプトを知ることができ、より一層エジプトについて興味が持つことができました。また、実際に大使館の仕事にもこういうものがあるということも知ることができました。

本校は、ユネスコスクール加盟校としても、ユネスコの基本価値である「異文化学習および文化の多様性と文化遺産の尊重」の教育にも力を入れています。参加した生徒たちは、多様性の豊かさを改めて学びました。

一覧へ戻る