上智大学_JACTFL 共催_外国語教育シンポジウム_本校生徒が発表しました!
2024年3月10日、上智大学で行われた日本外国語教育推進機構(JACTFL)と上智大学国際言語教育研究所が共催するシンポジウムで、本校生徒がフランス語の学びについて発表しました。
このシンポジウムは、「外国語教育の未来(あす)を拓く」というテーマのもと、全国の大学の先生方を始め、中高、小学校まで多くの先生方が集い、その成果を発表、議論するものです。 本校の他、多様な外国語を学ぶ高校の生徒と一緒に、本校の生徒が英語以外の外国語を学ぶ重要性について、自身の経験を踏まえた熱意溢れる発表をしてくれました。
本校の高校2年生のT.R.さんの発表の要旨です。
私は中学3年からフランス語を勉強していて、昨年1月から3月までの約3か月間、フランスのToursに留学しました。フランスでの留学、フランス語を学んで得たことから言語を学ぶ意義についてお話しします。
留学を通じて学んだのは自分の意思をはっきりと伝えるということです。留学当初、私は、すべて受け身な行動で、出されたものが苦手でも食べる、議論も上手くフランス語で話せないので根拠のない簡単な答えで返していました。その状況を見たホストマザーが私に意見をきちんと言わないとフランスでは生きていけない、嫌われてしまうよと言いました。この時、自分の意見がはっきり主張できないと世界に通用しないこと。また、議論をすることで自分の意見を客観的に考え、人の意見を吸収できることに気づき、議論の大切さを実感しました。
次に間違いを恐れないことを学びました。間違った文法で話していると思われたくなくて、携帯で調べて話したり、わかっているふりをしたりしていました。しかし、一緒にホームスティしていたスイス人の女の子が、今日何を学んだのか、授業中理解できなかったことについて聞いたりしているのを見てこのまま、間違いを恐れて、わかっているふりをしても語学力も伸びないし、人として成長できないと思い、私もホストファミリーに積極的にわからなかったことを聞いたりしました。
人は、言語によって、思考し、意識がつくられると思います。私は、言語を学ぶ意義の1つは、「違う自分」を知るということだと思います。私だったら、フランス語、英語、日本語を使って物事を考えますが、使う言語によって考え方や性格が少し変わったりします。日本語だと比較的婉曲的な表現で物事を考えることが多いですが、英語やフランス語は直接的に物事を考えます。喋る言語によって自分の異なる一面が見れてとてもおもしろいです。また、異なる言語を学ぶとたくさん自分と異なるバッグラウンドを持った人と出会い、話すことができます。このような人達と話すことで異なる価値観を認め、吸収しよりクリエイティブな考え方になります。 また、言語を学ぶことは可能性を大きく広げることができます。フランス語を勉強していなければ、フランスに留学することもなかっただろうなと思います。
今後は大学に行って、経営を学びつつ、海外ボランティアや青年海外協力隊などの取り組みに参加し、世界中の人に自信や笑顔を届けられるような人になりたいと思います。
☛このシンポジウムの要項も合わせてご覧ください。JACTFL 上智大学シンポジウム案内