妻中便り

ICU 国際基督教大学主催 Science Café at ICU@対面 ICU Campus にチャレンジ!

ICU主催の高大接続事業のプログラムの1つ、ICUリベラルアーツプログラム “Science Café at ICU”に本校の生徒はこれまで毎年、参加を続けてきました。3月14日には、ICUのキャンパス(アーツ・サイエンス館)で対面で実施され、本校の中学生、高校生がチャレンジしました。

このプログラムは、ICUの特徴でもある文理の枠組みを超えたリベラルアーツ教育を通して、どのような理系の研究分野があるのか、理系分野を学ぶとはどういうことなのか、中高生が広く自然科学に触れるものです。

今回は、第1部の講演「高校時代から研究者への道のり」と第2部の実験(各コースに分かれて)の2部構成。 実験は、生物学コース「植物からゲノムDNAを抽出してみよう」と情報科学の「没入と拡張、先端映像技術の世界」の2つ。 本校生徒は、生物学コースへチャレンジ。文系・理系の枠組みを超えて、リベラル・アーツの本質をしっかりつかんでくれました。その振り返りレポートを紹介します。

この度、Science Cafe at ICU CAMPUSに参加したR.Mです。 私自身、ICUに興味を持っていることからこちらのプログラムに参加させていただきました。今回初めて対面で参加することでき、実際にICUの講義やキャンパスを見学することができました。

私は、生物学メジャーの「植物からゲノム DNAを抽出してみよう」という講義に参加しました。ICUでは、自分の興味分野を学びつつ、理系の研究にも力を入れているところに魅力を感じました。ICUの学生方もとても優しくて明るく、キャンパスがとても広々としていて素敵でした! ICUの魅力をたくさん知ることができた楽しい一日でした! また機会があればぜひ参加したいと思います!

science cafe at ICUに参加した理由は、研究、生物学に興味があったからです。また、私が参加した生物学の実験では中学3年生でもついていける内容だと思ったので参加しました。

science cafe at ICUに参加してみて、生物学について、研究について、ICUについて、興味を持ちそれらについて考える機会になりました。ICUに訪れる前は知らない場所に一人で行けるのかという不安や知り合いがいないという不安があったのですが、「自分の力で学校にたどり着くことが出来た」それだけでも達成感を味わうことができました。また、友人や知人がいない方が私のほかに数名参加していたので気負うことなく参加することが出来ました。参加している多くの人は高校生で、中学三年生は私を含めて数えるほどしかいなかったものの、先生方のお話、実験の概要などで困ることはありませんでした。むしろ、学校の授業では深堀りしないところや新しい知識を取り入れることができ、とても面白かったです。

このプログラムの初めに行われる大学の先生方のお話では、3人の先生方のお話を聞くことが出来ました。それぞれが行った研究、現在行っている研究、どうして研究者になったのか、ICUに来るまでの経歴などのお話を聞きました。

先生方のお話を聞いた後は、ICUの学食で昼食を食べました。海外の学生と思われる方と日本人の方が楽しそうに話している姿を見てICUならではの学生の皆さんの姿を見ることができました。そんな姿を見て、私もいつかあんなふうに言語の壁を超えて会話がしたいと思いました。

お昼ご飯を食べたあとは二つのグループに分かれて実験を行いました。私が参加した実験は「ゲノムDNAを植物から抽出しよう」という実験でした。「ゲノム」という名前は中学3年生で学んだ言葉でしたが、やはりついていけるかという不安もありました。しかし、実験が始まると大学4年生の学生さん達が私たちの手伝いとして来ていただいただき、優しい言葉を何度もかけてくださいました。先生にも一人ひとりの実験の進み具合を定期的に確認していただけたため、順序を立てて行う実験が苦手な私でも安心して行うことができました。また、とても話しかけやすい学生さん方や先生のおかげで消極的な私でも積極的に話しかけることができました。この実験は実際に大学の学生さん方が授業の実験しているお部屋の近くで行いました。実験の都合で生徒さんが実験しているお部屋に行く機会が何度かあったのですが、実験を進める中でも和気あいあいとした大学生の姿を間近で見ることができました。実験器具も中学校で使うものとは違い初めて見るものばかりではじめは使うことを戸惑っていたものの慣れてくるとすごく使いやすい物だとわかりました。少し大げさに聞こえると思いますが、実験はあまり楽しいと思ったことがない私が初めて楽しいと思える実験でした。

実験が終了して、少し施設について説明していただける時間がありました。先生方のお話を聞いた場所も実験を行った場所もきれいでした。先生方の説明によると新しくできた施設で、暖房、冷房を使わないようにするための工夫や、一般人が入れないところはオープンキャンパスでの来訪者が見れるようにガラス張りにされていたり、先生方のお部屋、生徒たちの授業を行う場所の安全性の違いなどがあるそうです。短い時間だったのですが多くのことを知ることができました。また、ICUの敷地はとても広く自然がたくさんあり、誰が行っても素敵だと思える場所だと思いました。私自身もICUの敷地を歩いてみてどの施設もきれいで、ICUのことを知らなかった自分がICUから帰るときにはもっと知りたいと思うほどでした。

今回の経験を経て、積極的に行動することの大切さを認識しました。今回のプログラムに参加しようと思ったのも一ミリでも興味があったからです。前の自分は言い訳を作って自分から挑戦せず、何度も参加しなかったことを後悔してきました。しかし、今回、参加してみて色々なことに目を向けることが出来るだけでなく、自分の中でこうしてみよう、ああしてみようという気持ちがいくつも湧き上がりました。これからも中学生、高校生のうちに経験できることを行い、視野を広げることで色々な将来像を作りたいと思いました。

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