妻中便り

第10回グローバル教育発表会@なかのZeroホール – 世界に向けて英語で発信!

中野から世界へ- 日本国連協会後援 第10回グローバル教育発表会を実施しました!

2月14日、第10回目となる「グローバル教育発表会」が、日本国際連合協会の後援と元国連大使の赤阪清隆大使、元シンガポール全権大使の竹内春久大使、元キューバ全権大使の渡邉優大使を始め、本校を指導してくださっている大学の先生方と本校生徒、保護者の参観のもと、なかのZeroホールで開催されました。 2024年の大会も会場参加とライブストリーミング配信するという完全ハイブリッド型での実施、 オンラインで、フランス、イギリス、国内のユネスコ・スクールの先生方にもご参観もいただきました。

第1部の中学3年、高校1年の選抜された生徒による英語プレゼンテーションでは、「現在の社会課題と未来」を課題に、AI, 環境問題、国際問題、持続可能な社会の発展のための具体的な課題である環境問題、国際問題、社会問題、特にAIのことについてなど、リサーチし、その解決について、英語で世界に向けて発表しました。 特に優れたた生徒とグループには「国連協会長賞」が授与され、表彰を受けました。

第2部では本校のフランス語教育、フロンティア・プロジェクト・チーム、S-TEAM、タイ・チェンマイスタディツアーの成果発表を行い、本校の多様で、先進的な生徒主体の取り組みを発表しました。

本校は、SGHネットワーク校として、グローバル課題を探究した成果を英語で発表する取り組みなど先進的なカリキュラム開発を行い、その成果をネットワークで普及させる取り組みをおこっています。同時にユネスコ・スクールでもあります。 平和教育ユネスコ・スクール教育、異文化理解・共生教育というユネスコ・スクールとしての3つの柱を踏まえ、今回のグロ―バル教育発表会で取り組みを世界に向けて発表することができました。

また、今回は、第10回記念大会として、そして、大妻間連携という「繋ぐ」試みとして、大妻多摩中学・高等学校から2名の高校3年生が英語で素晴らしい発表をしてくれました。 中野校とはまた違う取り組みとその成果を共有し、学び合うことができたことは、今後の大妻間連携への大きな一歩となりました。

日本国際連合協会長賞を受賞した発表者の皆さんと発表テーマです。

J3 R.O.さん、Y.F.さん  –  “The Future of Agriculture”

世界的な食料不足への懸念が高まる中、人々は食料生産を拡大しようとしています。このような状況の中で、「持続可能な農業」が注目を集めています。私たちには「持続可能な農業」の普及のために何ができるでしょうか?私たちは、シンプルで誰にでも未来の農業に参加しやすいアイディアを考案しました。

 

J 3  H.S. さん    –  “The New Agricultural Revolution”

私は今回「未来の農業と食べ物」についてお話します。現在世界人口は増えているとともに、お肉の消費量も増加する見込みがあります。しかし、お肉を作るためには環境破壊が生じ地球に悪影響を及ぼします。そのためお肉の代わりとなる代替肉についてプレゼンします。 私の説明を聞いて代替肉に興味を持ってもらえたら嬉しいです。

J 3 R.O   –   “The Future of Individual Liberty”

みなさん、目を閉じて一度考えてみてください。「自由とは? そして、その先にはいったい何があるのだろうか」 私は、自由を意味する “Individual liberty”と「学校」を結び付けて皆さんに「自由の手に入れ方」を教えたいと思います。私のプレゼンのキーワードは、“Change” です!

今回の大会MC    M.G. (高3生)さんの振り返りから 

第10回グローバル教育発表会にMCとして参加させていただきました。 本番に向けて練習していく中で、このような大きなイベントを司会進行していく責任と、一緒にイベントに参加した高3のメンバーとの残り少ない高校生活での素晴らしい思い出ができました。 この発表会は私も2年前と3年前に参加させていただいて、自分自身としても成長を感じることができた特別なイベントで、また今回は後輩たちをサポートする立場として参加できたことをとても嬉しく思います。

後輩たちが本番の目標に向かってそれぞれ一生懸命に練習して当日発表する姿を見て、高校卒業間際の私たちもとても刺激を受け、とても有意義な時間を過ごすことができました。 最後になりますが、この発表会を開催するにあたってサポートしてくださった全ての皆様、ご協力いただきありがとうございました。

大妻多摩校でも本校のこの取り組みが紹介されています

今回は、第10回記念大会として、そして、大妻間連携という「繋ぐ」試みとして、大妻多摩中学・高等学校から2名の高校3年生が英語で素晴らしい発表をしてくれました。 中野校とはまた違う取り組みとその成果を共有し、学び合うことができたことは、今後の大妻間連携への大きな一歩となりました。 以下、大妻多摩校のHPからです。

https://www.otsuma-tama.ed.jp/school/23-74/

このプログラムでご指導いただいた元国際連合事務次長、赤阪清隆大使からの基調講演の要旨

「世界は、今、混とんとしており、 AIへの対応、気候変動、環境問題、戦乱と飢餓、エネルギー問題、資本主義の矛盾、民主主義の危機など、私たちが取り組まなければならない課題は多岐にわたる。 しかし、皆さんは若い。 ぜひ、これらの課題を常に意識をして、自分の課題として捉え、その解決にチャレンジするグローバル・リーダーになってほしい。 世界は君たちを求めている。 そこで重要なのが、伝える力。 パブリックスピーチのスキルは決定的に重要だ。 日本では残念ながら、これまでこのパブリック・スピーキングの力が軽視されてきた。 毎年、私はこの大妻中野の発表会に来て、皆さんのスピーチの力、英語、フランス語の力に感銘を受けている。 この機会を通してさらに、スピーチの力を伸ばしてほしい。それによって世界を変えることができる。この発表会はそのための素晴らしい機会だ。 私のアドバイス、5つのPを大切にすること。Proper Preparation Prevents Poor Performance。 今日の皆さんのプレゼンテーションに期待している。」

審査員として参加いただいた慶應義塾大学総合政策学部教授の國枝孝弘先生からです。 國枝先生は、フランス語の先生として、これまで本校のフランス語教育、複言語、複文化の取り組みにアドバイスをいただいています。 全編、フランス語でスピーチをしてくださいました。

「皆さんの発表にあったフランコフォニー(フランス語を話す国々、文化圏)はとても重要なテーマです。フランス語を話すのはフランス人に限らず、世界中に存在するからです。 世界には様々な言語があり、それを学ぶこと自体が、多様性を理解することです。 そして、自国と異なる文化を体験することで、自身の価値観を客観的にみることができるようになります。

日本は、中高生が英語しか学ばないという世界ではまれな国になっています。大妻中野は、英語もフランス語も学べる素晴らしい環境を持った学校です。これからも、豊かな人生を送るために、複数の言語を学び続けてください。」

さらに、本校のユネスコ・スクールの取り組みを支援していただいてる公益財団法人ユネスコ・アジア文化センター ACCUの藤本早恵子様からのメッセージ。

「貴校の活動の一端を知る貴重な機会をいただき、誠にありがとうございました。 どのプレゼンテーションも素晴らしく、皆さんの堂々とした姿は純粋にとても素晴らしかったです。 様々なトピックから未来を見つめ、長所・短所などを検証した上で、具体的な課題解決策やより良い未来のための建設的な提案を自分の言葉で発信されており、 大変感動いたしました。

日本のユネスコ・スクールは、加盟校数の存在感に見合う国際的な発信力を期待されています。 貴校のプレゼンテーションを拝見し、貴校の生徒さんにはぜひそのような面でも活躍の場を広げていただきたいと感じました。 これからもユネスコ・スクール活動へのご尽力をお願いいたします。」

また、この大会では、酒井直人区長からも以下のようなビデオメッセージもいただきました!

「第10回記念大会、おめでとうございます。 『世界に開かれた中野』という価値を共有して、世界と地域への課題に取り組んでいる大妻中野の皆さんは、中野区の誇りです。 皆さんの成果発表を楽しみにしています。」

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